2023年12月20日 ホットドリンクで体を温めよう

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 12月も後半になりました。例年より暖かい日が続いていましたが、いよいよ本格的な冬がはじまりそうですね。年末にかけて忙しない時期でもありますし、体調管理には十分に気をつけていきたいものです。

 気温がぐっと下がった日には、温かいコートやマフラー、ほかほかと湯気が立ちのぼるお料理などが恋しくなります。クリスマスも近いことですし、さすがに寒くなってほしいという期待を込めつつ、本日は体を温める「ホットドリンク」をご紹介します。

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■体を温める飲み物

 体を温める飲み物には、白湯をはじめ、茶葉を発酵させた紅茶やプーアル茶、ポリフェノールを含むココアのほか、日本酒や赤ワインなどがあります。冷たい飲み物は体を冷やしてしまうので、やはりこの時期は温かい飲み物がおすすめです。

 日本では、古くから風邪のひきはじめに「卵酒」が飲まれていました。薬が簡単に手に入らない時代の家庭療法ですね。海外でも、寒い時期や風邪予防として、ハーブティーやジンジャーティー、ホットレモネードなどのほか、アルコールを温めて飲む食文化が存在します。ホットワインやエッグノック、温めた牛乳にコニャックやラム酒を入れたり、ウォッカを温めて飲むこともあるようです。

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▲ふわふわのエッグノックは、卵の泡立てがポイント!

■大人のホットドリンクで体を温めよう

 今回は、アルコールを使ったホットドリンクをいくつかご紹介します。

 「卵酒」は、温めた日本酒に、卵と砂糖を加えるのが一般的です。ボールに卵(卵黄だけだとなめらかになりますが、栄養価は低下します)を割り入れて軽く泡立つ程度までよく混ぜ、砂糖(はちみつでも可)を加えてさらに混ぜます。そこへ温めた日本酒を少しづつ加えて完成です。熱いままの日本酒を注ぐと卵が凝固してしまうので、少量ずつ冷ましながらゆっくり加えると口当たりのよい仕上がりになります。完成した「卵酒」を湯せんにかけると、とろみが出てさらにおいしくなります。

 「卵酒」に似た飲み物に、アメリカの「エッグノッグ」があります。温めた牛乳に卵、砂糖を加えた飲み物で、ナツメグやシナモンなどのスパイス、ラム酒やブランデーなどの洋酒を加えることが特徴です。

 ボールで卵と砂糖をよく混ぜしっかり泡立てます。温めた牛乳によく混ぜた卵液を加え、とろみがつくまで混ぜます。このとき、牛乳を火にかけたまま卵液を加えると卵が凝固してしまうので、必ず火を止めてから加えます。このままだとこどもも飲めますが、お好みでスパイスや洋酒を加えると大人仕様になります。

 卵は良質なたんぱく質を含み、ビタミンCと炭水化物を除く栄養素が豊富に含まれています。卵入りの飲み物は、体を温めるだけでなく、栄養をしっかり与えてくれる一品です。なお、アルコールを含む飲み物は、風邪薬と一緒に飲んだり、こどもに与えるのは避けましょう。

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 アルコールを使ったホットドリンクには、スパイスや柑橘類を加えて温めた赤ワインに、はちみつなどの甘味を足した「ホットワイン」、ウイスキーをお湯割りにしてスパイスを加えた「ホットウイスキー」、耐熱グラスに砂糖とウイスキーを入れ、抽出したコーヒーを注ぎ、ホイップした生クリームをのせる「アイリッシュコーヒー」などがあります。寒い日は、ゆっくり時間をかけて作った大人のホットドリンクで、心も体も温めましょう。

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