2023年3月31日 新生活に向けてスッキリ起きる習慣を!

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 3月14日、東京で全国最初の桜の開花が観測されました。今年は全国的に早い開花となりそうです。都内の公園では飲食を伴うお花見が、4年ぶりにできるとあって、週末は多くの人でにぎわう様子が見られます。

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 春といえば「春眠暁を覚えず」という一節があります。これは「春の眠りは心地がよく、夜が明けたことも気づかず、つい寝過ごしてしまう」という意味ですが、みなさんはいかがでしょうか。

 春の行事といえば、卒業や入学、入社や異動など、新生活を迎える節目の季節です。環境が変化し、ストレスを感じる季節でもあります。

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【ストレスのメカニズム】

 人間の身体は自律神経によって動いています。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、心拍、血管、血圧、内臓、筋肉、発汗などを、お互いにバランスを取りながら動かしています。

 交感神経は日中や興奮・緊張しているときに優位に働く神経で、酸素を多く取り入れて心拍数を上げ、血圧を上げて活発に動けるようにします。反対に副交感神経は睡眠時やリラックスしているときに優位に働く神経で、呼吸を深くし、心拍数を減らして血圧を下げることで落ち着いた状態にします。また、消化器官の働きを活発にして消化を促進するのも副交感神経の働きです。つまり、朝から日中にかけて交感神経が優位な時間帯は、スッキリ起きて活発に活動し、夕方から夜にかけて副交感神経が優位になる時間帯には、徐々にリラックスしてぐっすり眠れるというわけです。

【ストレスと食事】

 ストレスが加わると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に働くようになります。交感神経が亢進しているときは、消化器系機能が低下しているため食欲不振や、興奮・緊張状態が続いて睡眠不足を引き起こすようになります。このような時は、消化のよい食事や、食欲不振をやわらげる食事が必要です。また、ストレスはたんぱく質の分解を促進するほか、ビタミンCの必要量が高まることもわかっていますので、たんぱく質とビタミンCをしっかり補給することも忘れずに。

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【ストレス対症法】

 日頃からストレスを解消する工夫をするほか、規則正しい生活をすることも、ストレスに対する適応力をつけるために大切なポイントです。

 朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる、3食規則正しい時間に食事をする、適度な運動、入浴で心身をリラックスさせる、ふとんに入ったらダラダラとスマホを見ない、ストレス解消法を見つけるなど、よく言われていることですが、実行しようとなると守れないものもありますね。「ストレスを感じる」「夜寝付けない」「日中だるい」などの自覚症状を感じる方は、どれかひとつでも実践してみてはいかがでしょうか。

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