2023年2月28日 麻婆豆腐だけじゃもったいない!~麻婆風味はアレンジ自在~

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 "早咲きの河津桜が満開です!"のニュースが聞こえると春はすぐそこ!ビールや炭酸飲料を片手にさわやかな辛さのメニューがおいしい季節がやってきます。

 中でも、麻婆豆腐は日本人にとってなじみ深い四川料理の人気メニューです。しかし、本場四川省では家庭料理として広く親しまれているのに、日本では家庭では難しい!?と思っている方が多いようです。そこで、今回は簡単にできる本格麻婆豆腐のコツと、野菜をもりもり食べることができるアレンジメニューもご紹介しましょう。

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<基本の麻婆豆腐>

 主な材料は、豆腐、豚ひき肉、豆板醤、みじん切りのニンニクと豆豉(豆豉はなくても可)、醤油、オイスターソース、あれば紹興酒(日本酒)、甘い味つけがお好みならば甜面醤。仕上げにみじん切りにしたネギとラー油、隠し味の酢少々があれば本格的です。 

 調理のコツは一にも二にも炒め方で、そこさえ押さえれば大丈夫!"麻婆豆腐は専門店で食べるもの..."そんな思い込みは不要です!

①先ずは、豆腐を切って塩を加えたお湯で茹でますが、最近はお豆腐自体がおいしいので、茹でずに加えてもOKです。

②フライパンにごま油(菜種、米油も可)少々と豚ひき肉を入れて炒めます。

★ここがポイント★炒めていると肉の色は白く変わりますが、ここで終わらせず、そのまま中火で炒め続け、白く濁った肉汁と炒め油が透明になるまでじっくりと数分炒めてください。

③次に、弱火に落として肉をフライパンの片方に寄せて隙間を作り、油を足します。隙間に、みじん切りのニンニクを加えて炒め、香りが出たら肉の方に寄せます。

④今度は隙間に豆板醤を(甜面醤を入れる場合はここで)入れ、炒めている油が赤くなり香ばしい香りが立つまで弱火でじっくり炒めます。

★ここがポイント★ここで炒め足りないと、風味が出ないので数分かけてしっかり炒め、赤い油を作ってください。

⑤みじん切りの豆豉も加えて香りが出るまで炒めたら(豆豉はなくても可)、あれば紹興酒(日本酒)を加えてアルコールを飛ばし、砂糖(またはトマトケチャップ)、醤油とオイスターソースも加えて味見しましょう。コクのある辛味の肉味噌ができていればOK

  ここまでがいわゆる「麻婆ベース」で、たくさん作っておけば色々に応用できます。

 ⑥続いて水(あれば昆布出汁)を加えて中火にし、豆腐を加え、豆腐に触らないようにフライパンを揺らして軽く煮込み、味をみて塩などで調味し一旦火を消します。

⑦水溶き片栗粉を加え、お玉の丸い方で軽く混ぜてとろみをつけ、再度火を付けてフライパンの中心がフツフツと湧くまで加熱し、仕上げに酢少々と艶出しのごま油(またはラー油)を振ってお皿に移し、みじん切りのネギを散らし、お好みで粉山椒を振れば完成です。

★ここがポイント★お皿に赤い油のリングができていれば成功です!

  辛味が苦手な方は豆板醤を控えめにトマトケチャップで風味を、辛味が得意な方は一味唐辛子を追加、仕上げのラー油をたっぷり、山椒も多めに振ってお楽しみください。一般的にはご飯と一緒に食べますが、もちろん茹でた中華麺と一緒に食べてもOKです。

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 麻婆ベースを作っておけば豆腐以外にも様々な野菜を使って応用することができます。例えば、ピーマン、玉ねぎ、なす、しし唐、アスパラ、キャベツ、小松菜、キノコ類、トマト、セロリ、もやしなど、お好みの野菜を炒めて麻婆ベースと和えればアレンジ麻婆メニューが簡単にできます。野菜を加えることで、より栄養価も上がり、バランスの良い食事となります。また、豚ひき肉の代わりに鶏ひき肉や牛ひき肉を使うこともできます。調味料の量もお好みに合わせて調整できますので、色々なアレンジメニューをお試しください!

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 麻婆豆腐には、以下のような健康効果も期待できます。

・豆腐には良質のたんぱく質やビタミンB群が含まれており、筋肉や骨の形成に必要な栄養素が含まれ、豊富な食物繊維で腸内環境を整える効果があります。

・唐辛子や豆板醤に含まれるカプサイシンには、代謝を上げる作用があります。

・にんにくは、免疫力を高める作用があり、風邪やインフルエンザなどの予防にも効果的です。

 ただし、麻婆豆腐には辛い味付けが多いため、胃腸の弱い方やアレルギーを持つ方は適量を守り、注意して食べるようにしましょう。

 いかがですか?ピリッと辛味で春の眠気を吹き飛ばし、元気に新年度や新学期をお迎えください!

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