2023年4月10日 旬のタケノコ、脱定番!!~タケノコ簡単新メニュー~

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 春本番、皆さんいかがお過ごしですか?店頭にはこの季節にしか味わえない野菜や山菜がにぎやかに並び、清々しさや爽やかさを競っています。アスパラ、ソラマメ、菜花などの鮮やかな緑色、山菜のほのかな苦みやえぐ味、実山椒の辛味もこの時期だけの楽しみです。

 中でも春を代表する食材の一つが「竹冠」に「旬」と書くタケノコですね。水煮で一年中出回ってはいますが、やはりこの時期の茹でたタケノコの香りや甘味は格別です。そこで今回は、煮物やタケノコご飯など、定番に固まりがちなタケノコ料理を、ちょっとオシャレなアレンジメニューでご紹介しましょう。

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<タケノコの基礎知識>

 まずは意外と知られていないタケノコの基礎知識を少々。タケノコは春の七草の一つで、植物学的にはイネ科タケ亜科に属し、タケ類の地下茎から出る若芽の部分で、春に収穫されます。竹の成長に伴って栄養素が豊富になるため、収穫時期が遅くなるほど味がよくなると言われ、出始めの柔らかさと大きくなってからの味わいの両方が楽しめる、意外にも旬が長い野菜です。また、野菜としては、食物繊維やビタミンB1B2Cなどの栄養素が豊富で低カロリー!ダイエットにもおすすめです。

 タケノコは、アクが多く含まれているため、産地で穫れたて以外は下処理が必要です。下処理の方法は、鮮度が良いうちはタケノコの皮をむいて、切り口を水につけておくだけでもアクは抜けますが、数日経過したら米ぬかや米のとぎ汁などを使って下茹でが必要になります。

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▲タケノコのペペロンチーノ風

<定番のタケノコ料理とアレンジメニュー>

 基本メニューとしては、煮物や天ぷら、中華の炒め物などによく使われますが、最近では洋風でタケノコのペペロンチーノ風、千切りタケノコなら洋風きんぴら、少し厚めに切ってソーセージやベーコンとの炒め物やパスタなどはポピュラーになってきました。味はもちろん、香りが素晴らしいのでお酒にもご飯にも合わせられ、水煮では味わえない旬の便利メニューと言えます。

 タケノコのペペロンチーノ風の材料は、タケノコ、にんにく、オリーブオイル、塩、赤唐辛子(黒こしょう)、他にお好みのシャルキュトリやツナ、フレッシュハーブやレモンなどです。フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火で熱し、香りが出たらタケノコを加えて、焼き色がつくまで23分間動かさずに炒め、お好みで動物性の具材などを加え、塩で味を調えれば完成です。あればパセリのみじん切りやバジルをちぎってトッピングするとさらにオシャレに、レモンを添えればさっぱりとした味わいに、季節の生野菜と盛り合わせればホットサラダにも、パスタにしてもおいしくいただけます。仕上げに醤油を一たらしするとお酒にはもちろんご飯にも合うツマミになります。

 玉ねぎなどを炒めたものを加えて、いつもの炊飯器に足して洋風タケノコご飯もおすすめです。

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▲洋風タケノコご飯

 下処理し、皮がついた状態のタケノコの穂先を斜めに切り落とし、側面に縦に12cm深さの切り込みを入れ、250300℃に熱したオーブンで3040分間焼いて取り出し、粗熱を取ったら火傷防止に作業用手袋などをして皮をむき、根元の堅い部分を切り落として食べやすい大きさに切ったら「焼きタケノコ」の出来上がり!塩と細かく刻んだ木の芽や、サッと炒めたアンチョビと好みのビネガー少々にオリーブオイルを加えたソースをかけたり、バルサミコやマスタードなどを添えてもステキです。

 他には、食べやすく切ったタケノコに小麦粉→卵液→細かくしたパン粉にパルメザンチーズやエルブドプロバンスなどのドライハーブを混ぜたハーブパン粉を付けて揚げれば、一気に南仏風のおつまみに変身します。


 いかがですか?今しか楽しめない季節の風味です。様々なレシピで飽きずに楽しんでみませんか?

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