2022年12月28日 手作りお節はまだ間に合う!~ハードルを下げるHow to~

タイトル12月3回目.jpg

 朝晩の冷え込みで雪や凍結の便りも増え、冬も本番ですね。皆さんの地域はいかがでしょうか。

 師走の声に追い立てられるように慌ただしくしているうちに、あれよあれよと今年も終わろうとしています。そんな中、年末年始の準備はお済みですか?早々に人気のお節をご予約された方もいらっしゃると思いますが、物価高騰の折、低予算で満足度が高い"手作りお節"にチャレンジしてみたいけれど、そもそもお節料理ってハードルが高くてとても自分にできるとは思えない...とお考えの方、ご安心ください!決してそんなことはありません!!!

 そこで今回は「手作りお節は怖くない!簡単お節必勝法」をご紹介しましょう。

お節mini.jpg

『必勝法1』:定番の縁起物は思い切って市販品を買おう!

 お節料理と普段のご馳走との決定的な違いは、"意味のある縁起物"が入ることです。みんなの大好物というわけではなくても、ないとやっぱり単なる豪華お弁当になってしまい、間が抜けてしまいます。とは言え、必須アイテムの田作り、数の子、黒豆、栗きんとんなどは相当に手間がかかりますので、かなり料理慣れしている方でないととても1日では終わりません。さらに普段作り慣れていないので失敗のリスクも大きく、チャレンジの出鼻をくじかれてしまうかも...。という事でここは思い切って、ちょっと高級な市販品に頼って、縁起物ミッションをクリアーしちゃいましょう!単品買いなら高級品でも手が届きます。

 『必勝法2』:食材を豪華にしよう!

 超豪華版お弁当を作るつもりで、いつものメニューをワンランク上の食材で作ってみましょう。お肉は切り落としや小間切れではなくブロックを、キハダマグロやビンナガマグロではなくホンマグロ、海老やホタテなどはサイズを大きくするだけでいつものバター焼きも豪華になります。彩りが美しいイクラや小型で良いので鮑やカニを買ったり、アルミやシリコンではなく柚子をくり抜いてカップにしたりすれば、華やかな印象になります。

 『必勝法3』:豪華な肉料理に挑戦!

例えば、みんな大好きローストビーフ。ブロック肉に塩(肉の重量の1%)コショウをし、中火にしたフライパンに脂身から入れて溶かした後、転がすように表面全体にまんべんなく(←ここがポイント)香ばしい焼き色を付けます。網をのせたバットに焼いた肉を一旦取り出し、ピッチリと包まないようにフワッとアルミホイルなどをかぶせて焼いた時間分(5分程度)休ませます。再度熱したフライパンに、肉の天地を返して入れ、同じように中火で表面を香ばしく焼きます。肉の大きさにもよりますが1㎏以下程度でしたら「焼く→アルミホイルをかぶせて休ませる」を34回繰り返せばちょうど良いミディアムレアになります。焼きあがったら端っこを切って味見した後、粗熱を取りラップに包んで冷蔵庫で保存してください。冷えている方がスライスしやすくなります。できれば本わさびをすりおろすか極細切りにして散らすと絶品の味わい、すりおろした山わさびに淡口醤油とオイルを混ぜたタレをかけてもオシャレです。

 豚肉のブロックなら肩ロースがおすすめです。豚肉は牛肉のように中心が生では困りますので、鍋に日本酒1:水2(できれば昆布水=6時間程度昆布を水に浸しておいたもの)を熱し、ブロック肉(できれば紐で巻いて)を沈めて、一旦沸騰させて灰汁を取ります。一気に弱火に落とし、塩小さじ1を入れて沸騰させないように気を付けながら6090分茹でます。茹で上がったら茹で汁が冷めるまで絶対に引き上げず一晩静かに休ませます。

 仕上げは、熱したフライパンに、洋風ならオリーブオイル、和風ならごま油を入れて強火でブロック肉の表面に焼き色を付け、冷めてから薄切りまたはブロックに切って盛り付けます。辛子醤油や柚子胡椒、しゃぶしゃぶのたれなども合いますよ。

海老mini.jpg

 『必勝法4』:豪華な魚介料理に挑戦!

 写真の皿盛りの海老は塩水で洗った大きめの海老に酒を振って良く揉みこみ、片栗粉を振ってごま油を入れたフライパンでサッと焼きます。まだ中心が生のうちに、同量のみりんと醤油を入れて煮詰め、仕上げにオイスターソース少々をからめ、ゴマを振って仕上げました。

 バター焼きしたホタテなどは飾り串に刺せば立派なご馳走ですし、卵焼きの中に市販のウナギやカニを入れれば豪華な卵焼きになります。ブリや鮭は厚めの切り身にしてから切り込みを入れ、薄い半月切にした柚子などを挟んで焼けば、いつもの焼き魚が一気にお重に映える一品になります。さらに時間がかかると思われている昆布巻きも、早煮昆布を使えば水戻しは5分です。戻した昆布に、牛肉(すき焼肉)や豚ロース肉(生姜焼き用)など重ねてクルクル巻いてかんぴょうで結ぶか飾り串でとめ、みりんと醤油でさっと煮れば30分で煮あがりますので、汁ごと冷蔵庫に保存し食べるときに切り分け、切り口を見せて盛り付けてください。

薄切肉昆布巻きmini.jpg

 『必勝法5』:小物で引き立てよう!

 水引や松の飾り、金箔などの"小物も大事!"です。松は花屋さんにありますので洗って切り分けておき、この時期デパートや製菓材料店の通販などで金箔や金粉、色々な飾りが買えますので、縁起の良いものを選んで飾ってみてください。

 いつもの総菜、いつものおかずを一手間で新春に相応しいご馳走に仕立てて良いお年をお迎えくださいませ。

**********

 ユーキャンでは、食に関するさまざまな講座をご用意しています。

 詳しくはコチラから!「ユーキャン食関連講座のご案内」