2023年1月20日 今年は鰯で鬼退治!

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 連日のように大雪や寒波のニュースが流れ、寒さも本番ですが皆様いかがお過ごしですか?インフルエンザやコロナが追い打ちをかけ、いっそうに厳しさを感じます。でも厳しさの先には「春、遠からじ」、もう少しで節分です。

 暦の上では節分を境に春への助走が始まりますから、暖房手段が乏しかった時代、春の訪れを告げる節分はきっと待ち遠しい行事だったことでしょう。心身共に解放される春を前に、家内安全や家族の健康を願って、豆まきなど縁起を担いだ風習が生まれたと思われます。近年、豆まきよりも恵方巻の方がメディアの戦略で一気に広まった感がありますが、今年は、魔除けの意味がある「柊鰯(ひいらぎいわし)」を見直してみませんか?

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 ▲鰯のかば焼き風

 昔はどのように飾られていたのかについては、紀貫之の「土佐日記」にも記されていますから、1000年以上前からの風習ということになります。

 トゲトゲした形で魔除け効果があるとされる柊の枝に、焼く時の臭いで鬼をおびき寄せる鰯の頭を刺して、悪いものが来る方角、つまり鬼門(北東)に置きます。鬼の好物の鰯を焼いて煙を出し、その臭いで誘き寄せられた鬼が玄関に近づいてきたところを柊のトゲで退治する、というストーリーです。とは言え、鰯の頭を玄関に飾るのはちょっと...、ですよね。そこで今回は、鰯料理を囲んで鬼や魔除けなどの話題を通し、豆まきと共に節分の由来などを知っていただくために、手軽にできる鰯料理をいくつかご紹介しましょう。

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【オイルサーディンのクイックサラダ】

 先ずはお魚料理が苦手な方向け、缶詰のオイルサーディンでクイックサラダはいかがですか?

①大根、ニンジン、セロリ、玉ねぎなどお好みの野菜を千切りに、ニンニクとパセリのみじん切りを用意し ます。

②缶を開けニンニクを散らして、オーブントースターで加熱します。クツクツと沸騰してきたら酢かレモン汁大さじ1程度を加えて塩一つまみも加え、さらにクツクツ510分。

③こんもりと盛った千切り野菜の上に熱々のサーディンをオイルごとひっくり返します。

④ざっと混ぜてパセリを振ったら出来上がりです。缶が熱いので軍手やミトンを使って上手にひっくり返してくださいね。

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【いわしのチヂミ風】

 次はチヂミ風のアレンジ焼きです。

①手開き又は三枚におろした鰯に強めに塩を振って数分置き、余分な水分をふき取っておきます。

②お好みの葉野菜(小松菜、ルッコラ、ネギ、ニラ)を適当な大きさに切っておきます。

③ボウルに小麦粉50g+片栗粉小さじ1杯+塩一つまみを混ぜ、炭酸水(水)8090cc程度を加えて良く混ぜます。サラサラと流れ落ちる感じならOK

④熱したフライパンに多めのごま油を入れ、鰯の皮を下にして入れて中火にし先に皮を焼きます。

⑤③の生地にくぐらせた野菜と紅ショウガを④の鰯に平らに重ねます。

④弱火に落として回りの生地が透き通ってきたらひっくり返し、再度ひっくり返して粉に火が通ったら出来上がりです。お好みでマヨネーズや唐辛子などを振ってください。

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【鰯のかば焼き風】

 最後はオーソドックスな甘辛風味に柑橘の香りを添えたかば焼き風です。

①手開き又は三枚におろした鰯に塩を振ってしばらく置き、余分な水分を拭き取っておきます。

②酒少々を振り、鰯の身の方に片栗粉をまぶします。

③フライパンに多めにごま油を入れて温め、片栗粉を振った方を下にして入れ、ほぼ火が通ったらひっくり返して火を弱め、醤油1:みりん1(お好みで砂糖少々)を合わせたタレと輪切りの柑橘を加えて沸騰させます。たれが煮詰まったら出来上がりです。

 いかがですか?今年は、魔除けをお手軽なレシピで味わいながら、節分習慣を楽しんでみませんか?

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