2023年12月8日 豚肉を主役に!~おもてなしのコツ~

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 いつの間にか今年も終わりに近づいてきました。街にイルミネーションが輝くと何となくウキウキ、ソワソワ落ち着かなくなりますね。クリスマスや年末年始のごちそうは何にしようか、楽しみですか?それとも慣れないメニューに頭を抱えますか?クリスマスと言えば七面鳥やチキン、豪華メニューと言えば牛肉が定番のようになっていますが、海外では豚肉や魚介のごちそうメニューもたくさんあります。そこで今回は、普段からよく使うお肉の代表「豚肉」で楽しむおもてなしメニューをご紹介しましょう。

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 豚肉はほかの肉類に比べてビタミンB1、ビタミンB6、鉄分などが豊富です。牛肉やジビエ肉に比べて風味は強くなく、合わせる食材を選ばないのが特徴。部位によって、肉質や脂肪の量は異なります。「肩肉」は運動量が多いため肉のきめがやや粗く、少しかためですが味わいが濃い赤身が多く、「ロース肉」は肉のきめが細かく柔らかい部位で、適度な脂肪が特徴。「ヒレ肉」は脂肪が少なくきめ細かく柔らかい部位です。脂身を活かすなら「しょうが焼き」や「酢豚」、豚肉の旨味を引き出すなら「角煮」や「焼き豚」、柔らかさを活かすなら「トンカツ」や「ソテー」などが一般的です。

  さて、これらのメニューを「おもてなし料理」に昇格させるコツは、『ブロック肉を使う』ことです。

 厚切りポークソテーよりも丸ごとローストポークにし、テーブルで切り分けた方が盛り上がりますし、骨付きの肉を使うとグッと「おもてなし」向きになります。煮込む場合も丸ごと煮込んで半分又は1/3など大きめにカットした方が一気にゴージャス感が増します。大きめのブロックや骨付き肉は、前もって(1週間~10日程度前)注文しておくと、デパートやスーパーでも手に入りますし、ブロック肉の大きさも指定できるのでおすすめです。

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 丸ごとのお肉を煮込むコツはただひとつ、『グラグラと沸騰させない』こと!沸くか沸かないかの弱火でゆっくりと煮れば、パサつかず柔らかく煮ることができます。大きさにもよりますが、沸騰してアクを取り、弱火に落としてから6090分程度煮たら火を止めてそのまま冷まし、食べる前に温めるとしっとり柔らかな食感を楽しめます。形をキープしたい場合は、ネット付きを買うか、煮る前にタコ糸できつめにぐるぐる巻きにしておきましょう。丸ごと煮込んだ大きな肉が運ばれてくると、テーブルでは大きな歓声が上がること間違いなしです!

 さらに、とろみのある、カラフルなソースを用意すればより華やぎます。クリスマスカラーの赤いソースなら、トマトピューレー(粗越しトマト)や角切りトマト缶などを煮詰め、塩少々と、あればドライバジルやオレガノなどを振り入れ、オリーブオイルかバターを加えて勢いよくかき混ぜれば、基本の赤いソースが簡単にできます。そこにほんの少量の白みそ又はトマトケチャップなどを加えればコクのあるプロ級ソースになりますし、豆板醤やコチュジャンを加えればちょっとピリ辛な大人味アレンジも自在です。強い赤をご希望ならパプリカやビーツの茹でたもの少々を一緒に混ぜてください。緑のソースは、ブロッコリーを軟らかめに塩茹でし、ゆで汁少々とパルメザンチーズを加えてフードプロセッサーにかけるだけで、緑色の食べるソースの出来上がりです。緑を濃くしたい場合にはパセリの葉を一緒にフードプロセッサーにかけます。大人味がご希望なら春菊を茹でて細かく切ったものを加えて撹拌してください。この風味は何?と聞かれること間違いなしです。お皿にカーペットのように緑のソースを敷いて、その上にお肉を盛り、赤いソースをかければ一気にクリスマスムードが盛り上がります。

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▲ビーツ、パプリカ、ゴボウ、パセリ&春菊、トマトの5色ソースとかぼちゃソース 

 ほかにもカボチャやゴボウ、人参などもペーストにすればソースになります。ペースト野菜のソースはゆで汁などを多めにして撹拌した後に、目の細かい漉し器などを通せば、より本格的なレストラン仕様になります。野菜を茹でたりフードプロセッサーを使うのが面倒な方は、ドライハーブをビニール袋に入れ、もんで細かくし、焼きたての肉に乗せるだけでも華やかになります。また、ウッドトレイや、やや大きめのお皿を使って高低差を付けて盛りつけると、いつもと違うおもてなし感が演出できて効果的です。いかがですか?ちょっとした工夫でいつもの「豚肉」が一気にグレードアップ!クリスマスや年末年始の食卓でお試しください!


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