2025年1月31日 旬の食材活用術「ほうれん草」
「旬の食材活用術」では、旬の食材の調理法や、効果的な食べ方など、さまざまな情報をご紹介しています。
食材の旬に関する知識は、食生活アドバイザー、野菜スペシャリスト、食育実践プランナーにとって欠かせないものです。また、食生活アドバイザー検定試験や調理師試験では、旬の食材に関する問題が出題されることもあります。
今回は「冬」の食材についてお届けします。旬の食材を使って、季節感のある食卓を作りましょう!
▲ほうれん草とじゃこのたまご焼き
■冬が旬の食材
冬が旬の野菜には、ほうれん草や白菜、大根などの根菜類、ブロッコリーやカリフラワーなどがあります。野菜以外にも、かにや牡蠣、タラやブリ、かれいやひらめなどの魚介類、みかんなどの果物類も冬が旬の食材です。
■ほうれん草の栄養素
冬の食材の中から、今回は「ほうれん草」に注目します。
緑黄色野菜であるほうれん草には、β-カロテンやビタミンCが豊富に含まれています。この時期気になる風邪予防のほか、アンチエイジング効果も期待できます。ほうれん草は通年出回っていますが、夏のほうれん草に比べて、旬の冬ではビタミンCが約3倍にもなります。アク成分のシュウ酸を含むため、下ゆでして水にさらしますが、ビタミンの流失を防ぐため、ゆで時間も水にさらす時間も長すぎないように気をつけます。
▲ほうれん草の主な品種(「野菜スペシャリスト講座」テキストより)
「野菜スペシャリスト講座」では、野菜の特徴や栄養素の他、選び方や保存方法についても詳しく学ぶことができます。
■旬の食材活用術
ほうれん草といえば、お浸しやソテー、スープなど幅広くお料理に使える野菜です。
例えば、定番のバターソテー。ここに、みじん切りの玉ねぎ、マッシュルーム、ベーコンを加えると彩りも栄養価もUP!これを卵液に混ぜて焼けば具だくさんのスパニッシュオムレツに。生クリームを加えてパイ生地に入れ、オーブンで焼けばキッシュに。というように、アップグレードしていけば毎日のように活躍してくれます!
また、ゆでてペースト状にしたものをポテトサラダに混ぜたり、アイスクリームに混ぜると、色鮮やかな一品になります。ほうれん草はクセの少ない野菜なので、他の食材との相性もGOOD!ほうれん草と春菊を合わせてお浸しにすると、味が複雑になり、深みのある味わいになります。ぜひ一度お試しください!
▲栄養価を逃さず、時間がたっても退色しにくい「ちぢみほうれん草のオイルゆで」
近年、栽培技術の進歩や、生鮮食品の輸入増加などによって、季節に関係なくさまざまな食材が流通するようになり、旬がわかりにくくなっています。旬の野菜や果物は、たくさん収穫される時期でもあるため、安い価格で手に入れることができます。また、おいしいだけでなく、栄養素も豊富です。季節の移り変わりを楽しみながら、旬の食材を賢く利用したいものですね。
ユーキャンの「調理師講座」、「食育実践プランナー講座」、「食生活アドバイザー(2・3級)合格指導講座」、「野菜スペシャリスト講座」では、食材の旬に関して学ぶことができます。知識を増やし、彩りある食生活を楽しんでみませんか。
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