2024年8月20日 ノンアルドリンクでシュワっと爽快な夏

タイトル.jpg

 8月も後半になりましたが、まだまだ厳しい暑さが続いています。連日、体温を上回るような気温。そろそろ夏バテ気味という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、上手な水分補給から、酷暑におすすめのドリンクまで、飲み物に関するお話です。夏後半を元気に過ごしていきましょう!

ビーチ202408調整mini.jpg


◆酷暑の水分補給◆

 年齢や性別などにより個人差がありますが、一般的に、健康な成人の水分出納は2,500mL/日程度とされています。水分は食物などからも摂取していることから、飲料として1日に必要な水分量は1,0001,500mLといわれています。人間は、汗をかくことや、体表面から熱を逃がすことで、体温を調節しています。これには水分が必要です。夏は気温が高く、発汗が増えることから、通常時以上の水分補給が必要になるのです。

 また、汗には塩分が含まれているため、汗をかくと体内の塩分が失われ、そのバランスが大きく崩れると、けいれんなどを起こします。大量に汗をかいた場合は水だけでなく、塩分(ナトリウム)を補給することも大切です。ただし、いわゆるスポーツドリンク等はナトリウムだけでなく、糖質も多く含んでいるため、摂り過ぎると糖質過多になるので注意が必要です。

 水分は、一度に大量に補給すると、腎臓に負担をかけたり、胃液を薄めてしまうので、コップ1杯程度(約200mL)ずつ補給するとよいでしょう。汗をかく前と後、さらにはその途中で、とこまめな水分補給を心がけましょう。

レモンサワー2調整mini.jpg

▲夏の定番レモンサワー。ただし、アルコールは水分補給になりません!

 ◆夏におすすめシュワっとドリンク◆

 上手な水分補給を学んだところで、この夏おすすめのシュワっとドリンクをご紹介します。

 ここ数年、健康志向の高まりや、若者のアルコール離れ等により、ノンアルコール市場が大きく成長しています。大手飲料メーカーからも数多くのノンアルコール飲料が発売され、飲食業界でも、単なるジュースではないノンアルコールサワーやノンアルコールカクテルを提供する店が増えています。外食時に「食事に甘い飲み物は合わないな」と感じていたノンアル派の人たちにも、烏龍茶以外の選択肢が増えたのはうれしいですね。

 また、クラフトコーラをはじめ、ジンジャーシロップやレモネードなど、自家製のベースを炭酸水で割った飲料も人気。各店で個性豊かなものが飲めるほか、好みの味が家庭で作れる市販品のベースも数多く売られています。

 ジンジャーシロップやコーラベースは、実は家庭でも比較的簡単に作れます。ジンジャーシロップは、鍋にスライスした生姜と砂糖、水(およそ111)、シナモンなどのスパイス、レモン汁をお好みで加えて煮詰めるだけ。コーラベースは、鍋に輪切りのレモン、柑橘類の皮、砂糖、水を入れ、カルダモン、シナモンスティック、クローブ、ナツメグ、バニラビーンズペーストを加えて煮ます。スパイス類は、量や種類をお好みで。レモンから苦味が出ないように、煮詰めすぎないことがポイント。すぐに漉さずに一晩冷蔵庫で寝かせてから使います。あとは、炭酸飲料で割って、お好みの味を楽しみましょう!

甘酒.jpg

▲飲む点滴「甘酒」

 ◆甘酒は飲む点滴◆

 甘酒といえば、冬に飲むイメージがあるかもしれませんが、江戸時代には「夏の風物詩」でした。ブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群などが豊富に含まれている米麹甘酒は、江戸時代の庶民のあいだで、体力回復に効果があるとされ、79月に夏バテ防止のために飲まれていました。

 米麹を使用した甘酒は、炊いたご飯(またはお粥)に米麹を加え、60℃で68時間発酵させて作ります。麹菌の酵素アミラーゼが、お米のデンプンをブドウ糖や麦芽糖に分解するため、米麹甘酒には、砂糖を加えなくても自然な甘味があります。また、アルコールを含んでいないので、どなたでも、いつでも安心して飲むことができます。ブドウ糖をはじめとするこれらの成分は、病院で使われる点滴と同じであることから、米麹甘酒は「飲む点滴」ともよばれます。


 今回は嗜好の異なる夏飲料をご紹介しました。ぜひご家庭でも挑戦してくださいね。

 ユーキャンでは、食に関するさまざまな講座を用意しています。ご興味のある方はコチラへ!→「ユーキャン食関連講座のご案内」