2024年6月20日 旬のピーマンは種まで美味しい!

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 梅雨に入り、すっきりしない日が続いています。夏が待ち遠しいような、昨年の暑さを思い出し、まだ夏が来てほしくないような複雑な今日この頃です。

 さて、夏が近づき、ピーマン、なす、きゅうり、オクラ、ズッキーニ、とうもろこし、ゴーヤなどの「果菜類」の旬が近づいてまいりました。今回は、果菜類の中から、今が"旬の走り"であるピーマンをご紹介します。

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●●●ピーマンの栄養素●●●

 夏野菜の代表でもある「果菜類」は、水分が多く、ミネラルやビタミンが含まれていることが特徴です。ピーマンには、豊富なビタミンCの他、β-カロテンやビタミンEも含まれており、抗酸化作用が期待できる野菜です。日差しが強くなる季節に欠かせない栄養素ですね!また、ピーマンのビタミンCは熱に強く、β-カロテンは油と一緒に摂取すると吸収率が高くなることから、炒め調理との相性が良いという特徴もあります。

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▲生ピーマンの中華風あえ物

●●●ピーマンの活用術●●●

 旬の走りのピーマンは、皮がやわらかく、程よい青臭さと甘味があり、生でもおいしくいただけます。横に切ると苦味が強く出るので、縦に細切りにし、塩とゴマ油、すりおろしたにんにく、炒りゴマで和えるだけ。火を使わないので、暑い季節に大助かりの一品です。苦味が気になる場合は、細切りにしたピーマンを塩少々でもんで、5分ほど置いたあと水気をしぼると、苦味がやわらぎます。また、この時期のピーマンは種までやわらかいので、丸ごと食べることができます。ヘタを切り落とし、種をつけたまま半分にカットしたピーマンを、お好みのオイルを使ってフライパンで焼き、フタをして5分ほど蒸し焼きにします。オリーブオイルで焼き、塩コショウで味付けし、パルメザンチーズを振りかければ洋風に、醤油をたらし、かつお節をのせれば和風にと、味つけと組み合わせはお好みで。また、油脂や旨味は、苦味をマスキングする効果があるため、ベーコンやツナなどとの相性も抜群です。

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▲種つきピーマンのオリーブオイル焼き&パルメザンチーズ

 栽培、加工、流通技術の進化、生鮮食品の輸入増加などにより、季節を問わずさまざまな食材が手に入るようになりました。便利になった反面、食材で旬を感じることが少なくなっています。旬の食材は、味はもちろんのこと、栄養面でも優れています。また、たくさん収穫される時期でもあるため、価格が安くなるという利点も。季節の移り変わりを楽しみながら、旬の食材を賢く利用したいものですね。

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