2024年8月30日 冷奴のお供だけではもったいない!辛みと香りの生姜パワー!!

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 残暑がきびしい中ですが、朝夕にはちょっぴり過ごしやすい時間も出てきましたね。夏バテで食欲不振、だるさでお疲れの皆様にはピリッとくる辛みがさわやかな生姜を使ったメニューはいかがでしょうか?生姜には風味だけではない効果があり、実はこの季節にピッタリの食材なんです!そこで今回は生と加熱で正反対ともいえる特性を持つ生姜について学んでみましょう。

 生姜には、温と冷での使い分けがあることは意外と知られていません。生の生姜に含まれるジンゲロールは、口にした時にピリッと感じる辛み成分で、皮の近くに豊富に含まれています。ジンゲロールは、血の巡りをよくし手や足などの末端を温め、一時的に発汗を促す作用があり、夏のむくみ(水分代謝の悪化)対策や、体に熱がこもりやすい方におすすめです。さらに胃腸の働きをサポートし、殺菌効果が期待できますので、生ものの薬味として、できれば無農薬の皮つきで、すりおろしをアジやイワシのタタキや冷たい麺類、焼いたお揚げや焼きナスなどに添えるのもおすすめです。ガリとして食べる生の生姜には、末端を温め深部を冷やす解熱作用があるため、夏の終わりから秋への季節の変わり目に、風邪の引き始めや悪寒がする時に効果的です。ただ、生の生姜は解熱作用によって体の芯を冷やしますので、冷え性の方は要注意です。

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 逆に、生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化し、体を温める効果が高くなります。冷房などで冷えが気になる場合は、温かいスープやカレーなどの煮込み料理に刻んだ生姜を加え、10分ほど加熱して味わうのがおすすめです。加熱することで、ジンゲロールの一部がショウガオールに変化すると、じわっとくる辛みの風味が増します。炒め物や蒸し物などの風味付けに最適ですね。また、ショウガオールは、体を深部から温め、アドレナリンの分泌を促進することで、体脂肪を燃えやすい状態にして、脂肪の消費も期待できます。みじん切やすり下ろした生姜はラップに広げて包んで冷凍しておけば、必要量だけパキパキ折って冷凍できますので買ってきたらまとめて下処理がおススメです。

 ニンニクと共に、刻んだりすりおろした生姜は和食の薬味や中華料理に欠かせませんが、人気のスパイスカレーや、インドの野菜炒め"サブジ"にも欠かせない野菜です。お疲れ気味で食欲のない方に簡単レシピをご紹介しておきましょう。

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 フライパンに油を熱し、クミンシードとマスタードシードを入れ、気泡が出て少しパチパチしてきたら、みじん切りにした玉ねぎを入れて炒め、透き通ったら、すりおろしたにんにくと生姜を入れ、ざく切りにしたトマトを加えて水分がなくなる程度まで炒めたら火を止めます。お好みでパウダースパイス類(ターメリック、コリアンダー、クミンなど)と塩を加えて調味します。パウダースパイス類はなければカレー粉でも代用できます。そこへ、茹でたジャガイモやブロッコリー、カリフラワー、塩もみしたオクラ、食べやすく切ったナスやズッキーニ、水煮の豆類、キノコ類など、1種類でも数種でも、お好みで加え、100㏄程度の水を加えて火をつけ、蓋をして柔らかくなるまで加熱し、最後にガラムマサラと塩で味を整えたら出来上がりです。分量も使う野菜も決まりはなく、もやしやキャベツなどの場合は加える水は不要で、炒め合わせるだけで1品になります!是非ともお試しください。

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