2021年9月17日 人気の青魚、臭み無く、おいしく!のコツ

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 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はあっという間の秋到来!皆さんの身近にも松茸や栗など香り高い秋の味覚が届いていますか?山の幸があれば海の幸も負けじと店頭を賑わせています。

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▲イワシの香り焼きと2色ラペ

 秋が旬の魚でまず思い浮かぶのは秋刀魚(サンマ)でしょうか?でもここ数年の不漁ですっかり高級魚になってしまいました。そこで注目なのが近年豊漁の鰯(イワシ)や、鯵(アジ)、鯖(サバ)などの青魚です。

 青魚にはDHAEPAなど抗酸化作用がある栄養素が豊富に含まれていますから、もっと頻繁に食卓に登場させたい食材ですが、魚料理はあまり得意ではない方が多く、ワンパターンになりがちですね。そこで今回は、ちょっとしたコツで、手間をかけずに"脱マンネリ"できる、簡単青魚料理をご紹介しましょう。

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 まずは、手開きのイワシフィレ(骨を除いた身)に塩を振り、臭みのある水分を拭きとって、香りのあるオイルで皮から焼くだけの簡単メニューです。香りのあるオイルとは、オリーブ油やごま油、ガーリックやハーブのフレーバーオイルなどですが、その香りで青魚のクセを消して香ばしくいただくレシピです。写真は千切り野菜に塩を振って余分な水分を絞り、ビネガーとオイルをまぶした2色(人参と紫キャベツ)ラぺと合わせましたが、焼いたものにレモンをかけるだけでもおいしく、フライドポテトなどと合わせるとお酒に合うつまみにもなります。

 次は、ひと手間で簡単に懐石風な仕上がりになる焼き魚の技をご紹介しましょう。3枚おろしの切り身に切り込みを入れ、35㎜厚の半月に切った柑橘(カボス、ユズ、レモンなど)を挟んで焼くだけです。挟んだ柑橘はそのまま召し上がれますが食べるときに外してもOKです。いつもの焼き魚より小さめ(半身を56切れ)に切って、一口で食べられる大きさに整え、数切れを盛り合わせるのが懐石風に見せるコツです。切り身には塩をしてしばらく置き、余分な水分を抜きとることをお忘れなく。

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▲懐石風マサバの塩焼き

 写真は身が厚く脂ののりが良い「マサバ」ですが、「ゴマサバ」でも大丈夫です。ただしゴマサバはパサつきやすいので、仕上げにお好みでオイルを一垂らしするとよりおいしくいただけます。柑橘とオリーブ油の組み合わせは欧州では相性の良い組み合わせの筆頭ですし、ごま油やラー油にすればお酒に合う風味になります。又、塩サバや干物を使っても問題ありません。

 最後は、レストラン風のアジフライはいかがですか?フライと言っても1㎝程度の揚げ油で揚げ焼きに近い調理なので、揚げ物を敬遠しがちな皆さんにも取り入れやすいフライです。まずは下準備として三枚おろしのフィレに軽く塩をしてしばらく置き、余分な水分を拭きとります。さらに、サッと酢で洗ってから水分を拭くとうま味が増して臭みが消え、レストラン仕様のおいしさになります。フィレの下準備の間に、パン粉に粉チーズ、またはお好みのハーブ(パセリ、セージ、タイム、ローズマリーなど何でも、生でもドライでも可)または両方を混ぜておきます。通常にパン粉付けし揚げ焼きにしたら網やキッチンペーパーなどにとって余分な油を切ります。揚げたてを頬張れば十二分においしいのですが、余裕があればトマトジュースや水煮のトマトを煮詰めて軽く塩コショウ(タバスコもOK)したトマトソースとオリーブオイルなどをかけるとよりプロっぽく、季節のキノコなどをバターで炒めて添えるとレストラン風の仕上がりになります。忙しい場合は生野菜にドレッシングをかけて添えるだけでも、いつものアジフライとは違うステキな一皿が仕上がります。

 いかがですか?オシャレな魚料理で秋の夜長のお家時間を楽しんでみませんか?

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▲アジフライのきのこソースがけ

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