2025年11月10日 旬の食材活用術「里いも」

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 2週間ほど前から急に気温が下がってきましたが、立冬を迎え、暦の上でも冬となりました。ハロウィンも終わり、クリスマスや年末年始の気配が濃くなってきましたね。

 さて、秋から冬にかけては、地中でたっぷり栄養分を蓄えた根菜が旬を迎えます。そこで今回は大地の温もりが育む根菜類のお話です。

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 主に土の中で成長する根や根茎を食べる野菜を「根菜類」と呼びますが、根に限らず、地下茎(里いも、れんこん、じゃがいも等)や、根と茎の両方の構造と性質をもつ担根体(やまいも、ながいも等)である場合もあります。

 植物の根は、土から栄養分を吸収して蓄えている栄養価の高い部位です。特にでんぷんを多く含んだものが多く、レタスなどの葉野菜に比べて食物繊維が多いのも特徴です。

■里いも

 根菜の中でも今回注目するのは「里いも」です。里いもの歴史は古く、縄文時代に日本に渡来したといわれています。里いもには、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える水溶性食物繊維や、血圧上昇を抑えるカリウム、ビタミンEやビタミンB6も含まれています。

 里いもには、親いもだけを食べる品種、親いものまわりの子いもを食べる品種、親いもと子いもの両方を食べる品種があります。主に関東地方で栽培される里いもの代表品種は「土垂(どたれ)」で、子いもと孫いもを食べます。やわらかくねっとりとした品種で煮物に向いています。ほかに、京都の伝統野菜の「えびいも」や、名前や形状から縁起が良いとされ、お節料理に使われる「八ツ頭」、形状がたけのこに似ている「タケノコイモ」、小ぶりでやわらかい品種で「きぬかつぎ」によく使われる「石川早生」など。買い物をするときには、どんな品種の里いもが並んでいるのかよく見て、用途に合った品種を選ぶとよいですね。

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▲里いもの主な品種(「ユーキャン野菜スペシャリスト講座」テキストより)

■里いもの活用術

 里いもは、重みがあって、ややしめりけのあるものが新鮮です。下処理が面倒と思うかもしれませんが、電子レンジを使うと意外と簡単。皮付きのまま洗った里いもに、竹串などで数か所穴をあけ、ラップをかけずに電子レンジで加熱します。粗熱がとれたら皮をむくと、ツルッと簡単にむけます。ぜひお試しください。

 里いもは、煮物によく使われますが、皮ごと蒸したりゆでたりする「きぬかつぎ」、挽き肉との相性がよいので、そぼろ煮やコロッケにも最適です。また、皮付きのまま電子レンジで加熱し、皮をむいた後に衣をつけて揚げれば里いもフライに、だしに浸せば揚げびたしにもなります。旬の里いもを、ぜひいろいろな調理法でお楽しみください!

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▲里いもフライ~青のり風味~

 旬の食材は、おいしいだけでなく、栄養素が豊富です。また、野菜や果物は、たくさん収穫される時期でもあるため、価格が安くなるという利点もあります。栽培技術の進歩や、生鮮食品の輸入増加などにより、年間通してさまざまな食材が流通しているため、最近では旬がわかりにくくなっています。季節の移り変わりを楽しみながら、旬の食材を賢く利用したいものですね。

  食材の旬に関する知識は、「食生活アドバイザー(23級)合格指導講座」、「野菜スペシャリスト講座」、「食育実践プランナー講座」にとって欠かせないものです。また、調理師試験では、旬の食材に関する問題が出題されることもあります。

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