2025年10月20日 はじめようキッチン菜園

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 ようやく暑さが落ち着き、過ごしやすくなりましたね。秋の気配にわくわくしている今日このごろです。

 窓から入る風も心地よく、キッチン菜園にはもってこいの気候です。ベランダのプランターで種から野菜を育てるのもいいですが、今回はもっと手軽な再生栽培をご紹介します。

 

 再生栽培とは、野菜のヘタや根を利用して、もう一度野菜を栽培すること。これを再生野菜、リボーンベジタブルといいます。捨てる部分を再生利用でき、家計にやさしいだけでなく、エコにもつながります。

 今回挑戦したのは豆苗と小松菜。豆苗は、根本ぎりぎりを切らずに、豆とそのすぐ上にある葉(脇芽)を残して切るのがポイントです。容器に入れ、白い根が浸るくらいの水を入れます。今回は、いちごやぶどうが入っている透明の容器を使用しました。12回程度水を変え、容器も清潔に保ちます。室内で育ちますが、明るい窓辺で数時間日光に当てると葉や茎がさらに立派に育ちます。翌日から芽が出て、日に日に大きくなり、1週間程度で収穫できます。

 小松菜は、根本35cm程度残して切り、穴を開けたスポンジにさして容器に入れます。スポンジが浸る程度の水を入れ、豆苗と同じように育てます。少しずつ葉が大きく成長し、豆苗よりは時間がかかりますが20日前後で収穫できます。

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 水耕栽培は、家にあるもので手軽にできるのもキッチン菜園初心者にピッタリです。毎日水を変え、多くの野菜が1週間程度で収穫できます。豆苗は、1日のうち(朝と夕方)でも成長を目にすることができました。水をあげたり変えたり、成長を待ち遠しく思う毎日は、心も元気にしてくれるような気がします。

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■社会問題に目を向けよう

 さて、突然ですが、「SDGs」をご存じでしょうか?

 SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、20159月に国連で採択された2030年までの国際開発目標のこと。17の目標と169のターゲット達成により、「誰一人取り残さない」社会の実現に向け、途上国及び先進国で取り組むものです(出典:経済産業省「SDGs」)。

 たとえば、私たちに最も身近で、毎日欠かせない「食事」。「食事」だけでも、食材・食品の選択や購入方法にはじまり、保存の仕方、調理方法、食べ方、片付けの方法にいたるまで、SDGsに貢献できる方法はいくつもあります。

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■再生栽培の可能性について考えよう

 例えば「食品ロス」。「食品ロス」は、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。日本でも、食品ロスは大きな社会問題となっています。食品ロスの削減のポイントは、「必要な量だけ購入し、食べきる」ことですが、ほかにも、大根や人参の皮やキャベツの芯、ブロッコリーの茎などを捨てずに食べることも、食品ロス削減になります。ちなみに、野菜の再生栽培は、捨てるものを利用して食料を育てるので、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に関連しています。                                                                                             

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「食品ロス」は、近年の調理師試験にも出題される注目事項です。食品ロスのほか、日本を取り巻く食環境に関する内容は、「食育実践プランナー講座」、「食生活アドバイザー(23級)合格指導講座」、「野菜スペシャリスト講座」、「調理師講座」などで学ぶことができます。

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