2025年9月30日 健康に欠かせない「酢」のチカラ

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 ようやく秋らしい気候になりましたね。とはいえ、急な気温の変化に驚いてもいます。せっかく活動しやすい気候になったのですから、夏の疲れを残さず、元気に過ごしたいものですね。そこで今回は、健康づくりに欠かせない「酢」のご紹介です。

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▲りんご酢のサワードリンク

■酢の歴史

 酢の歴史は古く、紀元前5000年ごろにはすでに酢があったとされています。日本では律令制の時代から酢は作られていたとされていますが、庶民でも利用されるようになったのは江戸時代です。

 酢は、酒(アルコール)を酢酸菌で発酵させた発酵食品です。穀物酢は米や麦を、果実酢はブドウやリンゴなどをアルコール発酵させた後、酢酸菌を加えて酢酸発酵させます。

■酢の健康効果

 発酵食品である酢には、さまざまな健康効果があります。まずは「食欲増進効果」。酸味が加わることによって食欲が増します。つづいて「減塩効果」も期待できます。醤油と酢を合わせた酢醤油や、酢、醤油、みりんを111で混ぜた三杯酢などを、醤油や塩の代わりに使えば、塩分の摂取を減らすことができます。酢は味を引き立てるため、ほどよい酸味は美味しさと風味をプラスします。さらに酢は、血中コレステロールや中性脂肪を減少させたり、高血圧や糖尿病を予防するなどの研究結果が発表されています。

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▲鮭の南蛮漬け

■酢で簡単アレンジ

 酢醤油や三杯酢などのように、酢を調味料に利用する方法はたくさんあります。酢:油:塩を基本としたフレンチドレッシングは、すりおろした玉ねぎやざく切りにしたトマトを加えてボリュームをUPしたり、油をオリーブオイルやごま油に変えたり、味噌や豆板醤、ごまを加えて風味を変化させたりとアレンジ自在。野菜にかけるだけでなく、生魚にかけてカルパッチョに、小麦粉をつけてフライパンで焼いたタラにかけたりと、さまざまな料理に使えます。基本のフレンチドレッシング、ごま、刻んだ茗荷をごはんに混ぜれば洋風酢めしに。これを焼いた油揚げにつめれば、さっぱり稲荷ずしの完成です。油揚げを煮詰める必要がない時短メニューです。

 最近では酢の種類も増え、調味料としてだけでなく、飲料としての利用も増えています。日常的に酢を取り入れて健康づくりに役立てましょう。

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▲バルサミコ酢のドレッシング


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