ご近所さんが自動車事故に!
お向かいの旦那さんが交通事故にあったらしいわ。
ケガをされたのか?
出会いがしらに衝突して頸椎(けいつい)を痛めて入院中ですって!
相手が一時停止をしなかったらしいわ!
ということは、過失割合は90:10といったところかな...?
過失割合って?
事故を起こした人どうしでどちらがどのぐらい悪いのかという割合だな。過去の裁判の判例をもとにおよその基準が決められているんだ。
これから示談交渉になるんだろうなあ...
一時停止をしなかった相手が100%悪いのよ!!
こちらが優先でも交差点を通過する時はまわりの安全を確認して通行しなければならないことになっているんだ。過失ゼロが認められるとは限らないんだよ。
自動車保険の保険金はちゃんと支払われるわよね?
任意の自動車保険の対人賠償保険は、自賠責保険と違って過失割合に応じて支払われるんだ。たとえば大ケガをして損害額が300万円とするよ。過失割合が90:10で相手の過失が9割としよう。過失相殺といって、支払われる損害賠償金は、300万円の9割にあたる270万円となるわけだね。
加害者の加入している対人賠償保険が全額支払ってくれるのよね?
対人賠償保険は強制保険である自賠責保険で足りない部分を補償することになっているんだよ。自賠責保険では、ケガの上限は120万円だから、この場合には自賠責保険から120万円、対人賠償保険から150万円と合わせて270万円が支払われることになるね。
自分の過失分にあたる30万円は、自分で負担するってことよね...たいへんだわ。
うちも加入しているけど、たいていの場合は人身傷害補償保険に入っているはず。人身傷害補償保険は実損てん補の保険だから、過失割合や示談が成立しなくても損害額の全額に当たる300万円が支払われることになるよ。その後、保険会社は代位といって加害者に損害賠償分の270万円を請求することになるんだ。
とにかく保険金がおりると安心だわ。事故はいつあるのかわからないから、うちも保険期間に気を付けてちゃんと切れ目なく更新しないと怖いわね。
そうだね、この保険は車に乗っているときだけではなく、歩行中の交通事故も対象になるしね。
保険があるとはいえ、パパもゆうくんもちゃんと信号を見て横断歩道を渡るのよ!
横断歩道を渡ってないところを見られちゃったのかな...?
もしかしてパパも...?
今回は『リスク管理』の自動車保険についてです。自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)と任意の自動車保険の補償対象や補償内容についておさえましょう。