投資先はどう選ぶ?

見て、見て、アイスランキングだって。
私のお気に入りアイスが上位にランキングされているわ。やっぱり味だけでなく、ボリュームと価格も大事なのよね。

ママはアイスにはうるさいよね。そんなに好きなら、アイスメーカーの株でも買ってみたら!?株主優待でアイスがもらえるかもよ。

それはいいわね!よし、ネット証券で早速株価をチェックしてみるわ。
う~~ん、株価に結構な差があるわ。A社とB社どっちに投資しようかな。どちらも同じような経営内容だし、アイスの美味しさも甲乙つけ難いのよね。

奥さま、同業種の株価水準を比較するときは『株式投資指標』ですよ。

そうだったわ!!PERやPBRで比較するのよね。
自分の感覚だけに頼ると、パパみたいに大損するかもしれないわ。

ゴホ、ゴホ・・・(咳き込む)

え~と、PERで比べると・・・、A社株の方が割安だわ。
PBRで比べると・・・、B社株の方が割安だわ。

配当利回りはどうでしょう?

配当利回りは、A社株の方が若干よさそうね。
う~~ん、どっちがいいんだろう?

各投資指標は、あくまでもひとつの目安です。投資判断の絶対的な基準となるものではありませんよ。

ひとつの目安って?

例えば、PERで比較すると、A社の方が株価が割安と判断できましたね。
これは、今後A社の株価が上昇する可能性が高いという見方ができる一方で、A社の今後の成長には期待できないという理由で割安に放置されているとも考えられます。一概に株価が割安だからよいということではないのです。投資指標も重要ですが、企業の経営内容や今後の展望など、様々な角度から投資先を検討する必要があります。
奥さまの感覚が功を奏すということもありますよ。

なるほどね。じゃあ、今回は私の感覚を信じて、こっちのアイスメーカーに投資してみようかな。今以上に美味しいアイスを作ってくれることを期待してね。

ぼくは・・・ママの感覚が吉と出て、ご機嫌な毎日を送ってくれることを期待するよ。

投資先が決まったら、株式市場の動向や株価チャートを見て投資するタイミングを見極めてくださいね。安く買って、高く売るのが株式投資の基本ですよ。
今回は「金融資産運用」の株式投資指標についてのお話でした。投資指標の計算はFP試験でよく出題されます。各投資指標の計算式をマスターしておきましょう。
PERもPBRも数値が低いほど株価が「割安」と判断されるという点がポイントです。