8日目

【問題1】
家族傷害保険は、保険契約締結時における所定の範囲の親族が被保険者であり、保険契約締結後に誕生した子は被保険者とならない。

【解答】×
家族傷害保険の補償の対象となる被保険者は、契約時ではなく、事故の発生時の記名被保険者本人との続柄で判断されます。保険契約締結後に生まれた子や同居することになった親なども被保険者になります。家族の人数が増えても保険料が変わらないのはうれしいですね。

【問題2】
積立火災保険の満期返戻金と契約者配当金を法人が受け取った場合、受け取った全額を益金に算入し、それまで資産計上していた積立保険料の累計額を損金に算入する。

【解答】○
損害保険の損害保険料は掛け捨てなので損金に算入しますが、積立損害保険の積立保険料部分は、貯蓄性があるので資産に計上しています。ですから、積立火災保険の満期返戻金と配当金を法人が受け取ると、受け取った金額を益金に算入し、それまで資産計上していた積立保険料の累計額を損金に算入するのです。したがって、受け取る満期返戻金等と資産計上していた積立保険料との差額が雑収入(または雑損失)になります。要するに運用部分ということですね。
6科目の中で「リスク管理」が苦手な人は、学科試験の問題11から問題20のみ、過去問を少しさかのぼってやってみるのもよいでしょう(法改正に絡む問題はほとんどありません)。