- 小杉 朋子 さん
- 30歳代・鳥取県
- 合格年:平成29年
- 受験回数:1回
- 自己紹介:出産を機に退職。今後の人生に役に立つ資格をと考え受験をしました。現在は社労士講座の講師として質問回答業務を担当しています。
- 好きな言葉:「為せば成る」
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模試を活用しよう
試験本番が近づくにつれ、自宅に案内が届いたり、教室講義の際に案内をされたりと模試の受験を勧められることが多くなります。この記事を読んでいただいている方の中には、「土地柄、会場受験は難しい」、「自宅受験といっても、まとまった時間を取ることが難しい」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。私もそんな一人でしたが、とりあえずと考え、模試を受験することにしました。
せっかく受験するのだから徹底的に活用しようと考えた結果、選択式80分若しくは択一式210分を通して取り組むのではなく、総仕上げの問題集といったイメージで1科目ずつ解くことにしました。
まず、何も見ずに1回解いて解答を提出します。そのときに問題冊子には答えを書き込まないようにしておいて、模試の結果が返ってくるまでの間にもう一度同じ問題に取り組み、分からない部分はテキストを見るなどしてできる限り確信を持って解答できるようにしました。同じ問題を解答・解説が返ってくる前に2回解いたことになります。その後、結果と解答・解説が返ってきてから、復習をしました。
復習にあたって、問題を次のように3つに分類しました。
①提出するとき(テキストなどを見ないで)正解できた問題
②テキストを見ればできた問題
③全く歯が立たない問題
このうち、②の問題を集中的に復習するようにしました。②の問題はテキストに答えや考え方が書いてある問題です。つまり、基本事項を問う問題が多く、③の問題は応用の問題(解けなくても仕方ない問題)だと考えたからです。このように模試に取り組むことで、自分が理解できているところと、自分が理解できていない基本事項がはっきりと分かりました。
もちろん、模試を受けなくても合格をつかんだ方々はたくさんいらっしゃいます。しかし、私自身は模試を受けて良かったと思います。ユーキャンの模試は過去問や法改正、出題傾向などを研究して作られているので、活用することで直前期に自分がどの部分に集中的に取り組んでいけばよいかがよく分かりました。本試験の疑似体験をするというのが模試の大きな目的だとすると、私の模試への取り組み方は本来の活用方法とは少し違っているかもしれません。それでも、学習の総仕上げに、問題集の延長線上として取り組むことも十分に価値のある、模試の有効な活用方法だと思います。会場が近くになかったり、まとまった時間が取れなかったりという方は、試験本番の疑似体験という目的は一旦置いておいて模試を活用してみてはいかがでしょうか。
苦手科目との付き合い方
皆さんの苦手科目は何ですか? もちろん無い方が良いに決まっていますが、私は学習期間中ずっと、雇用保険法と健康保険法に苦しめられてきました。最初から最後までどうもこの2科目とは気が合いませんでしたが、苦手科目を作らない学習をしなくては!と、一生懸命学習に取り組みました。しかし、いざ過去問を解いてみると、何度やっても同じ問題で間違え続けていました。特に択一式が苦手で、ついには本番直前の模試で雇用保険法が基準点を割ってしまいました。苦手科目でも一生懸命に取り組めば、少しずつできるようになるはずだと信じて、他の科目よりも多くの時間を費やしてきたので、このときの絶望感は忘れられません。
それでも、この2つの苦手科目に足を引っ張られたくはないと考え、質問回答サービスを利用して、何か良い方法がないか聞いてみることにしました。そこで教えてもらったのが択一式の問題を解く際に一肢ずつ正誤をメモなどに書いていき、さらに、誤りの選択肢についてはどこが誤っているかも書いていくという方法でした。「直前期にこんなに時間のかかる方法で問題を解くの!?」と思いましたが、もう迷っている暇はなかったのでやってみることにしました。8月に入ってから毎日この方法で過去問を解き、一肢でも正誤を間違えたり、誤りの理由を間違えたりした問題には付箋をつけ、解き続けました。実際にやってみてわかったのは何となくの理解で問題を解き続けていたということでした。何となくの理解で正解は導けているけれど、一肢ずつ正誤だけでなく誤っている部分も判断しようとすると、間違ってしまうという状態でした。多くの時間を割いてきたつもりでも、身になっていなかったということに気付きました。苦手な科目とは自分が理解しづらい科目ということなので、ただ問題を解くことに時間を費やすのではなく、他の科目よりも丁寧に一肢ずつ曖昧な部分を潰していくことが重要だったのだと思います。
試験本番まで雇用保険法と健康保険法に対しての苦手意識が消えることはありませんでしたが、これだけやったのだから大丈夫だろうとリラックスして本番に臨むことはできました。結果は択一式で、雇用保険法・徴収法7点、健康保険法6点でした。
「ずっと苦手だった科目でも本番では満点が取れました!」というお話ではなく少し心苦しいですが、基準点の4点が取れるか取れないかでさまよっていた私にしては快挙です。大事なのは、苦手科目で満点を取ることはできなくても、最低限必要な点数まで上げていくことはできるということです。苦手な科目ほど学習をするのに気分が乗らないのでコツコツと丁寧に基礎を固めていくのは本当に大変です。それでも諦めなければ必ず結果に結びつきます。苦手科目を無理だと捨ててしまうのではなく、諦めずに1点でも2点でも上乗せができるように頑張りましょう!
質問回答を利用しよう
私は、会場で模試を受けたり、教室講義を受講したりすることがなかったため、他の受講生の方々と触れ合う機会がありませんでした。周りに社労士を目指している人もいなかったので、自宅でひたすら孤独に学習をしていました。やる気が高まっていて学習が順調なときはそれでも苦にはなりませんが、行き詰っていたり、不安になってしまったりするとその気持ちをどこに向ければいいのか、どのように解決すればいいのか分からず困っていました。そんなときに自宅で利用できる質問回答サービスを利用していました。テキストで具体的に分からない部分が出てきて詰まっている場合にそこを質問するのはもちろんですが、試験本番が迫っているのに伸び悩んでいると感じたときにも質問をしていました。教室講義等で直接教えてもらうのとは違いますが、分からない部分を的確に答えてもらうことができるので、分からない部分がそのままになりません。また、学習方法についてアドバイスをもらったり、ときには励ましをいただくこともありました。孤独に学習をしていた私にとっては応援してくれている人々の存在を感じるのがとても心強かったです。応援されると人は頑張れるものなのだなと実感しました。そのときの思いが現在の私につながっています。通信教育のみで孤独に学習を進めていらっしゃる方々も、行き詰まったり、不安を感じたりした場合には質問回答サービスを利用してみてください。きっと道を切り開くきっかけになりますよ!!