川原 彩 さん
30歳代・東京都
合格年:平成29年
受験回数:3回
自己紹介:仕事の関係で、社労士の方にお世話になったことがきっかけで勉強を始めました。
好きな言葉:「悲観主義は気分によるもの、楽観主義は意思によるもの」

公開日:

合格までの2年半

 私は3回目の受験で合格をしました。1回目の本試験は、申込みはしたものの学習時間が足りず、社会保険科目の学習が終わっていない状態で受験したため、ひどい結果でした。そのため、「今年は受験せずに、きちんと勉強してから受けた方がよかったんじゃないか」とも思いました。解けないのが分かっていて受験するのは辛かったですが、振り返ってみると、あのときに受験して本試験の厳しさを思い知ることができてよかったと思います。
 2回目の本試験では、択一式の点数は上がったものの、選択式で基準点に足りない科目があり不合格でした。その後「来年も選択式で点数が足りなかったらなかったらどうしよう」という不安でいっぱいのとき、講師の方に「択一式の勉強をやることで、選択式対策にもなりますよ」というアドバイスをいただきました。そのため、選択式問題攻略集には取り組んだものの、それ以外は特に選択式のための対策は行いませんでした。その代わり、テキストの赤字や太字の部分を注意して読むよう心がけました。
 そうして受験した3回目の本試験。教材は数字要件チェックシートASSISTの法改正総まとめ号白書対策号の3つだけを試験会場に持っていきました。数字要件チェックシートは前年に活用できず試験後に後悔したので、届いてから本試験まで繰り返し見直しました。過去問攻略集と選択式問題攻略集に加えて、この3つの教材をしっかり活用できたことが3回目の試験での合格につながったのだと思っています。合格体験記用イラスト(川原先生).jpg

やってよかったと思うこと

学習の計画を立て、記録を残す
毎日の目標と、実際の学習時間、解いた問題の数を手帳に記録することで、各科目の学習のバランスをとるように心がけていました。模試などで悪い点を取ったときに「その科目ばかり学習する→他の科目の点数が下がる」というのを繰り返してしまったからです。計画通りにいかないこともありましたが、週の初めに解きたい課題や問題を書き出しておくことで、「今週は、これだけはやろう」という気持ちになれました。

模試を活用する
模試はすべての年度で受けました。自宅受験と会場受験の両方を経験したことがありますが、どちらであっても模試は受験しておいた方がよいと思います。模試で良い結果が出ず落ち込んだこともありましたが、気を取り直して本試験の予想問題集だと思って復習することにしていました。過去問攻略集には掲載されていない、最新の法改正についての問題を解くことができたのも良かったと思います。

質問回答サービスを活用する
初めのうちは「こんな質問をしたら恥ずかしいのではないか」と思って質問できずにいましたが、非常にもったいないことをしていたと思います。「こんな質問文で伝わるのだろうか」と不安になるような質問をしても、いつもきちんと回答していただけました。疑問に思ったことを質問せずに残していたら、最後まで学習を続けるのは難しかったのではないかと思います。

情報を1つにまとめる
私は速習レッスンをメイン教材として学習していたので、その余白部分に過去問や模試の解説、質問回答サービスの回答などをどんどん書き込んでいきました。出題されたテーマについても、過去問の場合はオレンジ、模試や問題集はピンクで印をつけるようにしていました。学習が進んでくると、よく出題されている箇所が印だらけになるので、重要度が実感できてよかったと思います。
4:テキストの写真(川原彩).jpg

緊張に負けないために

 よく「試験前日はしっかり睡眠をとりましょう」と言われますが、私は模試の前日ですら緊張で眠れないことがありました。そういうときに無理に眠ろうとすると、ただ時間だけが無駄に過ぎてしまいがちです。とは言え、ここでテキストを読み始めると今度はきりがなくなるので、私は緊張で眠れないときに見直す教材をあらかじめ決めておきました。  不安の主な原因である労働一般常識対策としてASSIST白書対策号に模試などで出題された内容を書き加えたもの、それ以外の科目は覚えたいことを書いた付箋をルーズリーフ数枚に貼り付けたもの、この2つです。これらにざっと目を通し、「これだけやったから大丈夫!」と自分に言い聞かせると気持ちが楽になり、眠ることができました。おまじないのようなものかもしれませんが、試験が近づくと緊張してしまうという方は、見直す教材を決めておいて「これだけやったから大丈夫」と自分に言い聞かせてみてください。少し気持ちが軽くなるかも知れませんよ。