- 竹内 美加 さん
- 40歳代・滋賀県
- 合格年:平成28年
- 受験回数:7回
- 自己紹介:前職で総務の仕事に就いた際に、あまりにも社会保険の知識がないことを痛感し、社労士の勉強を始めました。今は開業社労士を目指し準備中です。
- 好きな言葉:「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」
公開日:
合格までの7年間
私は、7回目の受験で合格できました。勉強を始めた当初、まさかこの試験を受けることがこれほど苦しいものになるとは、全く予想もしていませんでした。
それまで、数々の資格を取得していた私は、この試験も同様のペースで頑張れば結果が出せると思っていました。それゆえ、1回目の不合格通知を受け取ったときは、年金2科目の点が悪く、来年はそこを重点に頑張れば大丈夫と楽観していました。しかしながら、2年目は1年目以上に学習時間を費やしたにもかかわらず、全体に点が伸びないまま不合格となりました。
そして、3年目は、択一式で高得点を出したものの、選択式の1科目が合格基準点に1点足りず、また不合格となってしまったのです。次の年(4年目)は、択一式が1点足りず、2年連続で「1点に泣く」結果となってしまいました。それでも、あと1点で合格できる力があるのだからと自分を励まし、5年目の試験に臨んだのですが、択一の点が全く伸びず、また不合格となってしまいました。
こうして迷いながら受けた6年目の試験は、なんと過去最低の得点となってしまったのです。これまでの学習で積み重ねた知識は何だったのかと6年間の学習を疑いたくなるような結果だったのです。さすがに力尽き果て、私の受験はここで終わるかと思いました。けれども、諦めてしまったら、これまでの努力が水の泡になってしまいます。それが悔しくて、7度目の受験を決意しました。
どん底の6年目から這い上がって受けた7回目の試験。ついに合格発表で自分の番号を見ることができたのです。あの時こそ、これまでの人生の中で最高の瞬間でした。苦労があったからこそ、得られた至上の喜びでした。もし、皆さんも辛いと思うときがあっても、それが合格したときに大きな喜びになるのだと思って、どうか諦めないでください。
7年目の変革
過去最低得点を出した6年目。なぜその翌年に私は合格することができたのか。7年目になってやってみたことの一部を挙げてみます。それらは結局、基本的なことばかりでした。もっと早くから実行していれば、合格までに7年も費やすことはなかっただろうと悔やまれます。
1.書き込みするテキストを一つに絞る
それまでは、過去問を解いた時は過去問の解説に書き込みをし、また、答案練習講座の問題を解いた時は、その解説に書き込みをしていました。しかし、見直す時にどこに書き込みしたのか忘れてしまい、いろいろ引っ張り出して無駄な時間を費やしていました。そのため書き込みをするのは「速習レッスンのみ」と一つに絞って、他のものに書き込みするのは一切やめました。
2.質問回答サービスを利用する
6年間お世話になったユーキャンですが、その間、質問回答サービスを利用したのは数回でした。初めは質問自体が浮かばず、その後は質問することが恥ずかしいことに思えてあまり利用することがありませんでした。
しかし、7年目にしてようやく、「それではいけない。せっかくいいサービスがあるのに利用しない手はない」と、疑問に感じたことはすぐ質問するようにしました。テキストに書かれている内容について質問することが多かったのですが、それ以外でも、スランプに陥った時や学習方法に自信が持てなくなった時も、質問回答サービスを利用しました。どんな質問に対しても親身に回答していただいたので、とても心強く学習を続けることができました。
ユーキャンではこういったフォロー体制がしっかりしているので、サービスをうまく利用すれば、スランプに陥ってもすぐに脱することができます。
3.スケジュール帳をフル活用する
月間、週間、日々とスケジュール帳を利用して計画を立てていました。週間の計画では必ず予備日を設けていました。また、日々の学習進度や自分を誉めたり、戒めたり、励ましたりと言った簡単なコメントを書いていました。これは、モチベーションの維持につながったと思います。さらに、その日の調子を顔のイラストで記録することで、自分の好調・不調のリズムを知る目安にもなりました。このスケジュール帳は、私の頑張った記録として、今も宝物となっています。
本試験で力を出す秘策!?
本試験では昼休みの過ごし方も重要です。午後の択一式は3時間半と長丁場です。そこで私は、昼休みのルーティン(決まって実行すること)を作っていました。 その内容と順番は、「炭水化物中心の食事をとる(おやつにチョコレートを食べる)→コーヒーを飲む→聞き慣れた音楽を聞きながら10分程度の仮眠をとる→トイレに行く→軽くストレッチする」というものです。 糖分は頭を働かせてくれるのに役立ちます。コーヒーを飲むのは、仮眠から目覚めやすくするためです。その後、トイレに行ったり、ストレッチしたりして体を動かすのは、頭をクリアにするためです。もちろん、ルーティンで行っているため、気持ちも落ち着いてきます。午後の試験は、午前の試験の出来具合いを引きずって、動揺したままのことがあります。また、慣れない会場の雰囲気に飲まれて、不安になってしまうこともあります。試験問題は普段の調子で冷静に解くのが一番です。 皆さんもこういったルーティンを作ってみてはいかがでしょうか。