- 石川 靖 さん
- 40歳代・神奈川県
- 合格年:平成28年
- 受験回数:2回
- 自己紹介:何気なく受けた社労士試験のおかげでいろいろな方々と出会えて世界が広がっています。今はユーキャンで「講義サポート」「質問回答」「制作」の業務をしています。
- 好きな言葉:「継続は力なり」
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1年目の失敗・・・法改正を疎かにしてしまった
私は平成27年2月から学習を始め、1年半後の2度目の試験で合格しました。1度目の試験では択一式は合格点に達していたものの、選択式の1科目で基準点に満たず不合格となりました。間違えたのは法改正に関する問題で、試験後に「ASSIST法改正総まとめ号」を確認したところ、欄外ではありましたがしっかりと赤字で記載されていました。 ちなみに間違えた問題の正解は、「地方年金記録訂正審議会」です。今思うと、ここを赤字にしているユーキャンの教材は凄いですね! 何気なく太字・赤字になっているのではなく、出題されやすいポイントを押さえているのだと感心しました。
法改正の学習を疎かにしなければ合格していたかもしれないという悔しさは大きかったですが、合格目前のラインまで達していることが分かったので、学習方法は間違っていなかったのだという自信になりました。
実践していた学習方法は単純です。基本は、「テキスト全科目→過去問全科目→テキスト全科目→過去問全科目」と繰り返すだけです。これに、模擬試験とその復習、選択式問題攻略集が加わり、直前期になったら、数字などの暗記、ASSIST法改正総まとめ号、白書対策号の確認もプラスしました。
テキストの読み方には、私なりのちょっとしたコツがありました。それは、いちいち暗記しようとしないことです。どうせすぐに忘れるのですから。その代わり、理解してから次に進むことを心がけました。 同時に、いずれ暗記しなければならないところや、横断的にまとめたいところをページ数だけメモしておき、直前期になってから、暗記できていない箇所をノートにまとめて覚えました。繰り返し学習する中で自然に覚えてしまっているものも多いですから、まとめる内容は最小限で済みます。このノートとASSIST法改正総まとめ号は、試験会場で直前まで見ていました。
私はこのような学習方法で「択一式は絶対大丈夫。あとは選択式の運だけ!」と思えるレベルで2度目の本試験に臨み、合格することができました。
悩んだときは人と話そう
私には、学習のことを話せる仲間がいなくて、孤独で気が滅入っている時期がありました。学習に集中できず予定通りに進まなかったときは、自己嫌悪に陥ったり、なぜこんなにつらい勉強をしているのかと迷いが生じたり、モヤモヤと悩みを抱えながら学習をしていました。
そんな私の心が一気に軽くなった出来事がありました。
試験の申し込みの為に郵便局へ行ったときのことです。窓口の女性が封筒を見て、「あっ! この試験、夫も受けるんですよー。最近、家庭内の空気が重くって(笑)」と冗談混じりに話しかけてくれました。そして、領収証を下の写真のような封筒に入れて「良い結果が届きますように」と渡してくれました。
たったこれだけのやりとりで、なぜかスーッと心のつかえが取れて、不思議とその日からまた勉強に身が入るようになりました。今でもこの封筒はお守りにしています。
この経験から、ユーキャンの講師の方とも話してみたいと思い、単発の教室講義に申し込みました。何名かの講師に質問しましたが、単に質問に答えていただけるだけではなく、どの方も優しく親身になって相談に応じてくださいました。講師の方々の励ましのおかげで、心が軽くなり学習が継続できたと思います。
皆さんも、教室講義に参加する機会があれば、どんどん講師に話しかけてみてくださいね。
「労一」の選択式対策
学習が進んで択一式に自信がある方ほど、選択式で何が出題されるか不安になりますよね。特に労働一般常識は毎年見たことのないような問題が出題され、どのように対策を立てたらよいのか、途方に暮れている方も多いと思います。 私も2年目は同じように思っていて、「労一の選択式対策をどうしたらよいか」と、事あるごとに講師の方々に質問していましたので、その時に教わったことをご紹介しますね。少しでも皆さんの不安が解消できれば嬉しいです。 ●まずは、テキストで法令をしっかり学習します。もちろん、法改正があったところは念入りに! これを取りこぼすともったいないですよ。 ●次に白書対策です。ASSIST白書対策号を読み込み、用語の意味や、労働経済の最近の動向を押さえましょう。細かい数字を暗記する必要はなく、数値が増えているのか減っているのか、何が一番多いのか、50%を超えているのかどうかなど、傾向を把握するようにしましょう。 ●そして、普段から労働関係のニュースに関心を持ちましょう。政府が力を入れている分野から出題されることもあるかもしれませんよ。 ●不安に思うのは皆さん同じです。ですが、この科目だけに時間をかけすぎて、他の科目が手薄にならないようにしてくださいね。 最後にとっておきのアドバイスです。 「どうしても分からなかったら、皆が選びそうな選択肢を選ぶ」 これは本当に最後の手段です。選択式は時間に余裕がありますから、分からない空欄の前後の文章を何度も読んだり、今までに身につけた知識や経験を総動員して、最後まで諦めずに考え抜いてください。それでもどうしても答えが分からないときは、多くの人が選びそうな選択肢を選んでください。多くの人が同じように間違えば、合格基準点が引き下げられる可能性がありますからね。