- 中尾 友美 さん
- 30歳代・女性・大阪在住
- 合格年:平成26年
- 受験回数:4回
- 自己紹介:社労士法人に勤務。週末は教室講義のサポートもしています。
- 好きな言葉:「やってしまった後悔はだんだん小さくなる やらなかった後悔はだんだん大きくなる」
公開日:
合格のためにもっとも大事なこと「『絶対に合格する!!』という意志」
「1点に泣きました」――社労士試験の受験経験のある方からよく聞くことばです。
ご存知の通り、社労士試験には科目基準点があるため、これを満たせず「1点に泣く」方は毎年いらっしゃいます。かく言う私は、実は1点に泣いたことはありません。1点で泣くほど惜しい成績を取れたことが1度もなかったのです。今から思い返せば当時は勉強していなかったし、何より「絶対合格する!」という意志が足りませんでした。
そうして4回目の本試験が2ヵ月後に迫った7月の初め頃、ふと思いました。
このまま受験しても、きっと今までと同じ結果になってしまう。私はいつまでこんなことを続けるのだろう?
このままダラダラと試験を受け続けるのは嫌だとようやく気付いた私は「今年、絶対に合格する!!」と決めました。
まず考えたことは、合格するには何が必要か、ということです。
一番に思いついたのは苦手科目の克服でした。先にも述べたとおり社労士試験には科目ごとに基準点があり、1科目でも基準点を下回れば不合格です。まずはすべての科目をバランスよく得点することを最優先課題としました。
また、社労士試験は基準点だけでなく総得点も重要となってきます。苦手科目を優先的に勉強しつつ、他の科目も確実に得点できるようにしなければいけません。
自分自身の課題が決まり、その後はひたすら問題演習に取り組みました。教室講義で講師の方々から過去問と模試の重要性を聞いていたので、本試験までに過去問3回と模試を2回、繰り返して解きました。
私が思う合格するためにもっとも大事なことは、「絶対に合格する」という意志です。そして、思うだけでなく実際に行動することです。私はそれに気付くまでに時間がかかってしまいました。そして、合格すると決めたなら最後まであきらめないでください。私も何度もあきらめそうになりましたが、合格すると信じて勉強を続けたことが合格につながったと思います。
おすすめの学習法「『間違いノート』を作る」
ここで、私の一押し学習法を紹介します。それは、間違いノートを作ることです。過去問や問題集、模試等を何度も解いていると、いつも間違える問題、迷ってしまう問題がありませんか? それらが、自分自身の苦手なポイント、弱点です。問題集の解説やテキストを読んで確認したら、その自分の苦手なポイント=弱点をノートに書いていきます。丁寧にまとめる必要も、そのための時間ももったいないので、論点のみを箇条書きにしていきました。
この間違いノートを作るメリットは3つあります。
1つ目は、ノートには苦手なポイントばかりが載っているので、効率よく復習ができるということです。私は、夜寝る前にノートを読み返していました。
2つ目は、かさばらないので持ち運びが楽だということです。私は、間違いノートをルーズリーフに記入していました。ですから、量はせいぜい数枚です。簡単に持ち運びできるので、通勤電車の中でも確認ができます。また、本試験会場にも持って行 って最終確認のために使いました。
そして3つ目は、気になる論点を確認したくなったときに、テキストを探す手間が省けることです。「たしか、以前にも同じような論点の問題がどこかで出ていたのだけど、どこで出てきたか分からないな...。」というときに、問題集や模試等たくさんの問題の中から探すのは時間の無駄です。ノートに箇条書きしていれば、そこから探せばいいのですから、時間の短縮になります。
自分の苦手なポイントを効率よく勉強するために、ぜひ一度やってみてください。
~不安なときは…~
学習をしていると、不安な気持ちが常につきまといます。不安になるのはそれだけ真剣に合格を目指している証拠…、とは言え、不安に押しつぶされそうになるのはツラいですよね。不安はなくすのではなく、うまく利用するのも手です。と言うのも、たとえどれだけ学習をしても不安はなくなりません。むしろ、学習が進むほど不安は強くなっていきます。しかし、不安があるから学習するんですよね。自分が何を不安に思っているのか、考えてみてください。学習が思うように進んでいない科目があるからでしょうか? 暗記科目が苦手だからでしょうか? 選択式対策? それとも、漠然とした不安? 私の場合は、これらすべてでした。そこで、学習が進んでいない科目は優先的に問題を解き、暗記科目は数字要件チェックシートで確認しました。選択式対策としては、模試や選択式問題集に取り組みました。気になっていることを1つずつ確認すると、気持ちが少し落ち着きます。漠然とした不安も、少しだけ和らぎます。それでも、学習が手につかないほど不安になったときは、一度大きく深呼吸をしましょう。そして、「絶対大丈夫!」と自分に言い聞かせてください。 私は、不安な時期と「大丈夫!」と思う時期を、本試験まで交互に繰り返していました。不安はなくすことはできないけれど、うまく利用ながら学習を進めてくださいね。