- 田中 佐知 さん
- 30歳代・女性・埼玉県在住
- 合格年:平成27年
- 受験回数:1回
- 自己紹介:書店でたまたま手に取った広告をみて、受験を決意しました。社労士講座では、サポート業務と質問回答業務を担当しています。
- 好きな言葉:人事を尽くして天命を待つ
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学習で気をつけたこと
私は2月から学習をはじめました。そのため、最大の課題は本試験までの7ヵ月間で、いかにすべての学習を終えるかということでした。
大量に届いた教材を床に広げ、何をいつまでにやるか、どうすればすべてを消化できるのか、まずは本試験から逆算して毎日の学習計画を立てることから始めました。
その際に気をつけたことが3つあります。
1つ目は、実現可能なノルマを毎日課す、ということです。まずは、本試験2ヵ月前にすべての学習を終えることを目標に計画を立てました。おおざっぱに、2月は労基・安衛、3月は雇用・労災・徴収、のように振り分けます。そして、カレンダーとにらめっこしながら、テキストの目次の横に、学習する具体的な日付を書き込んでいきました。そうすることで、毎日ノルマを達成しさえすれば、確実に学習を最後まで終わらせることができるという安心感を得ることができました。また、毎日ノルマを達成する充実感を味わうことができ、学習継続のモチベーションにもつながりました。
2つ目は、メリハリをつけて学習するということです。1ヵ月で2科目以上を仕上げるというのは苦しいペースです。ユーキャンのテキストには、重要度と頻出度の記載があります。まずは重要度や頻出度が高いものに極力時間をかけ、それ以外の部分はさらっと確認する程度にしました。とにかく計画通りに進めることを第一に考え、よほど重要な部分でない限り、あまりこだわらずに前に進みました。
そして3つ目は、学習の予定を何も入れない日を作るということです。学習はなかなか思いどおりには進みません。急な予定も入ります。そんな時のために、あらかじめ、1週間に1日は学習の予定を何も入れない日を設けておきました。1週間でやりきれなかった部分はこの日にやって、なんとか遅れを調整するよう心がけました。
それでも学習計画はずれこみました。その度に残り時間を計算し、軌道修正を繰り返し、どうにか7月に全ての学習を終えることができました。
もっと教室講義に参加すればよかった
私は通信講座だけで学習しました。その学習はとても孤独でした。ひたすらテキストに向かい、学びオンラインプラスの動画を何度も繰り返し見て、分からない点は質問回答サービスを利用し、それでも分からない点は丸暗記しました。 自分の学習方法が正しいのか? 自分だけ理解できないのではないか? 相談できる相手も、辛い気持ちを共有できる仲間もいませんでした。
合格後、講師としてサポート業務を担当することになって初めて、ユーキャンの教室講義に参加しました。 まず驚いたことは、本当にたくさんの講師が親身になって受講生を応援している、ということです。講師は、学習の質問はもちろん、一人一人の悩みや不安にも寄り添 います。
講義では、受講生が躓(つまづ)きやすい部分を重点的に解説します。みんな同じところで躓くのだという安心感と、丸暗記とは違う深い理解を得ることができます。また、本試験直前期の5月からは、科目間の横断学習に特化した「横断まとめ」や、法改正事項に特化した「法改正対策」といった、混乱しがちな知識を整理する講義もあります。そして、周りを見れば、同じ道を目指す仲間がたくさんいます。
学習は一人でやるものとは限りません。講師からたくさんのサポートを受けながら、受講生どうしが励まし合って、同じ目標に向かい学習できる環境は、そうあるものではありません。受講生として参加していたら、どんなに心強かっただろうと思いました。
~不安な気持ち撃退法~
受験を決め、まず一番にしたことは、「どうか合格しますように」と神頼みをすることでした。神社でお守りの鉛筆1ダースを買って帰り、いざ一本取り出してみると、その鉛筆にはこう刻まれていました。「人に頼るな。自分でなせば叶う。」 人事を尽くして天命を待つといいますが、まずは自分の全力をかけて努力をすることが大切です。そんな当然のことにハッとして、とにかく本試験までにこの鉛筆を全て使いきろうと決めました。 それからは、とにかく書いて書いて書いて。小さく減っていく鉛筆に、血と汗と費やした全ての時間が刻まれていくように感じました。試験が近づくにつれ、不安な気持ちで押しつぶされそうになりました。そんなときでも、もう削れないほど小さくなった12本の鉛筆をみることで力づけられました。これだけやったのだから、きっと大丈夫だ、と。最後に皆さんを守り支えるものは、家族でも、講師でも、神様でもありません。積み重ねてきた自分自身の努力です。皆さんも、自分自身の「お守り」をつくってください。諦めそうな心に、きっと寄り添いそっと支えてくれるはずです。