1台のコンピュータに、複数の仮想的なコンピュータを動作させるための技術のこと。1台のコンピュータを論理的に分割し、それぞれに異なるOSやアプリケーションソフトウェアを動作させることによって、あたかも複数のコンピュータが同時に稼働しているようにみせることができる。ハードウェア資源を有効に利用できるため、ハードウェアの購入費用削減、保守費用削減、消費電力削減などのメリットがある。
1台のコンピュータに、複数の仮想的なサーバを動作させるための技術のことを「サーバ仮想化」という。
仮想化には、次のような種類がある。
■ホスト型
1台のコンピュータにOS(このOS を「ホストOS」という)がインストールされており、そのOS上に仮想化ソフトウェア(仮想化を実現するために必要となるソフトウェア)をインストールして、仮想的なコンピュータ(ここで動作するOSを「ゲストOS」という)を動作させる。アプリケーションソフトウェアは、ゲストOS上で動作する。
■ハイパバイザ型
1台のコンピュータに仮想化ソフトウェアを直接インストールして(ホストOSはインストールしない)、仮想的なコンピュータを動作させる。アプリケーションソフトウェアは、ゲストOS上で動作する。ホスト型と比較して、ホストOSの起動が必要ないため早く起動できる。
■コンテナ型
1台のコンピュータにOS(ホストOS)がインストールされており、そのOS上でコンテナと呼ばれる仮想環境を作り、アプリケーションソフトウェアを動作させる。コンテナには、ゲストOSという概念がなく、ホストOS上でコンテナが動作する。
正解 ウ