試験によく出る用語集

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法務

AIと知的財産権 【Ver.6.2】

AIには「機械学習」という技術があり、AIに大量のデータを読み込ませて、AI自身がデータのルールや関係性を発見・分類するなど、AIが自分で学習する。この学習によって、AI自身が正しい判断・回答ができるようになる。AIに読み込ませる「AIが学習に利用するデータ」と、AI自身の判断・回答に相当する「AIが生成したデータ」について、それぞれ知的財産権(著作権や産業財産権)の観点で留意する必要がある。

■AIが学習に利用するデータ
著作物(著作権を保有するデータ)を利用する場合、原則として許諾(許可)を得る必要はない。ただし、著作権者の利益を不当に害することがあれば、許諾が必要になる。なお、産業財産権を保有するデータも同様に留意する必要がある。

■AIが生成したデータ
既存の著作物(著作権を保有するデータ)と類似性や依拠性(基づいた創作)がある場合、著作権者に許諾(許可)を得て利用するか、大きく異なるデータとなるように大幅に手を加えたうえで利用することが考えられる。また、AIが生成したものは著作物に該当しないと考えられるが、人が表現の道具としてAIを利用したと認められる場合は著作権に該当すると考えられる。なお、産業財産権を保有するデータも同様に留意する必要がある。