2019.12月号 年の瀬に防災確認を

2019.12.02公開

先日の第43回試験に挑戦なさった方、大変お疲れさまでした。WEB成績票照会の始まる12月13日まで、落ち着かない日が続きますね。でも、年の瀬は迫ってきましたよ。大掃除をするこの時期に、一緒に見直していただきたい防災について、お伝えします。

【住宅用火災警報器】

福祉住環境コーディネーターの試験範囲に含まれる防災知識として、緊急通報装置があり、なかでも住宅用火災警報器が重要です。9月に取材してきた国際福祉機器展(H.C.R.)でも、住宅用火災警報器がたくさん展示されていましたので、ここでご紹介します。

写真は、一般社団法人 日本火災報知機工業会のブースです。さまざまな通報装置が展示されていました。

工業会ブース.png

下の写真は、住宅用火災警報器の、煙式(左)と熱式(右)です。見比べてみると、熱式のほうには、中央部分に熱を感知する検知部があり、これでおおむね区別がつきます。使い分けとしては、台所や車庫など、煙や湯気が多く出る場所では熱式、その他の場所は煙式が向いています。

住宅用火災警報器.png

【10年たったら、とりカエル】

住宅用火災警報器は、2004(平成16)年6月に「消防法」が改正され、すべての住宅に設置が義務づけられました。これを受けて、各市町村の条例によって順次設置が進められ、遅くとも2011(平成23)年6月1日までには設置されています。交換の目安が10年ですから、ここ数年で多くの装置が交換時期を迎えているそうです。10年で交換するのは、電池ではなく、機器本体ですよ。ご自宅のものはいつ取り付けられたのか、確認してみてください。

電池切れや電子部品の故障が生じると、機種によりますが「ピッピッ」といった音がし始めます。それを「うるさい」といってスイッチを切ってしまう方がいらっしゃるそうですが、それでは、いざというときに作動しません!すぐに交換しましょう。

無線式連動型.png

交換の際は、無線式連動型にするのがオススメだそうです。無線式連動型は、一つが作動すると、連動した別の装置が「ほかの部屋で火事です」と知らせてくれます。火災の発生が、耳の遠い高齢者の部屋や、寝室から遠い台所、といった場合でも、連動型なら発見が早くなり、安全ですね(上の写真は、それぞれ右端のものが連動して作動しています)。

【作動確認してみよう】

交換時期でなくても、故障していなくても、この機会にきちんと作動してくれるかどうか、作動確認をしましょう。方法は簡単、ボタンを長押しするだけです。機種によりますが、写真のようにボタンを押してみると、「ピーピーピー火事です」と音声が出ました。

作動確認.png

確認がてら、お子さんも大人も、この音声を聞いておくといいですね。いざというときには、慌てていたり、寝ぼけていたりするかもしれませんから、知っておくことが大切です。大掃除のタイミングで、あわせて作動確認も、ご家族そろって実施してみてください。

【備蓄品も確認しよう】

H.C.R.にて、便利グッズも見かけました。頭に押し当てて3秒で帽子になる「でるキャップ」。ポリウレタンと耐熱性プラスチックでできているので、軽くて丈夫、熱にも強い防災グッズです。

でるキャップ.png

イケメンスタッフ3人衆をモデルに。普段は、平らにしておくとかさばらないので、ヘルメットを置く場所がない...という場合にもってこいです。

そのほか、水、食料品、懐中電灯、ラジオなどの備蓄品も確認しましょう。そして、自治体が発行しているハザードマップ、近隣の避難場所や避難所、ご家族での連絡手段や待ち合わせ場所の確認など、ご家族がそろう機会を有効活用してくださいね。

今年は、台風の直撃が多く、甚大な風水害に見舞われた年でした。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。風水害以外にも地震や火災など、備えるべき危機はたくさんあります。被災地の状況に心痛めたことを忘れないように、防災の実践で形に残しておこうと思います。

【2020年度の試験について】

2020年度の試験については、第44回試験が第1日曜の7月5日(日)に決まっています。例年、10日前後の日程なので、オリンピックの影響で1週間早くなっているようです。

公式テキストは改訂されたばかりですし、今年度の試験傾向に大きな変化はなかったので、来年度の試験も特段の変更なく実施されることが予想されます。介護保険法の改正も影響しませんから、来年は受験しやすい年になるでしょう。

合格に必要な準備期間は人それぞれ異なります。早めに計画を立てて、少しずつ取り組んでいきましょう。受講中の方は、迷うことがあれば指導部に質問メールをお寄せください。皆さんの合格のために、来年も引き続きお手伝いいたします!

それでは、今年も厚いご支持をくださりありがとうございました。
令和の時代も安全・安心・快適な暮らしのために、福祉住環境コーディネーターの知識を活用していきましょう。皆さんにとって実りある1年の幕開けとなりますように。(駒木)

駒木.pngのサムネイル画像