2019.11月増刊号 第43回試験の総評

2019.11.24公開

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福祉住環境コーディネーター検定試験®が無事に実施されました。受験なさった皆さん、お疲れさまでした!!手応えはいかがでしたでしょうか。3級の下に2級の総評も加えました。どうぞご覧ください。
※2級試験について追記しました(2019.12.13)

【3級の総評】

前回(第42回)は、平均点72.3点、合格率60.6%でした。今回の試験は、年代順に並べる問題や語群からの選択、事例など、問題形式で驚きがありましたが、選択肢自体は正解が絞りやすくなっていたので、難易度としては例年並みに感じました。分野別にみると、配点は以下のとおり、若干の変更がありました。

●3級の章別問題設計

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●1章(福祉)前回15%→今回19%
前回の試験と同じ内容が多いので、過去問をしっかりと攻略していた方は好調な出だしとなったことでしょう。また介護保険制度がたっぷりと3問ありましたので、介護保険制度を基礎から固めておくことが肝でした。

●2章(医療)前回21%→今回24%
動作性能力と言語性能力、高齢者の味覚、ウェル・ビーイング、高齢者の健康、ヘルスプロモーション、認知症など、定番の内容が盛りだくさんでした。2章もやはり過去問の出来がそのまま反映された手応えになったことと思います。

●3章(用具)前回26%→今回21%
つえ、歩行器・歩行車、車椅子、スロープ、段差解消機、特殊寝台、コミュニケーション支援用具などが出題されました。そして第9問9-1が医療からの出題に変わったので、配点は5ポイント減少しました。それにしても、第5問アの年代の古い順に並べる問題は難しかったですね。「バリアフリー法は比較的新しいぞ。建設省は古いよね」ということがわかれば、光が差したかもしれません。

●4章(建築)前回19%→今回21%
初めての出題内容が多くみられたため、難しく感じた方が多かったのではないかと思います。第6問オでは、語群の多さに戸惑いますが、廊下・階段などでは「ハンドレール」、そして「32~36mm程度」までわかれば、正解は絞り込めました。

●5章(福祉)前回19%→今回15%
4章に続き、5章も解きにくい印象です。最後の穴埋め問題で得点の上乗せができた方は少なかったことと思います。定番の、管理組合、一般定期借地権、サービス付き高齢者向け住宅、シルバーハウジング、住宅品確法などを押さえておくことが必須でした。

【2級の総評】

前回(第42回)は、平均点61.7点、合格率29.9%というやや難しい結果でした。今回、再挑戦の方も多かったことと思いますが、今回も同じくらいに難しい内容でしたね。第1問アからいきなり個数問題とは...。ただ内容面では実務的な良問が多く、とても充実していたと思います。分野別にみると、配点はわずかに変更されました。

●2級の章別問題設計

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●1・4章(福祉)前回28%→今回28%
いきなり1問目で難問となりましたので、稼ぎどころは後半の相談援助(第6問)でした。個別化、パターナリズム、受容、デマンドとニーズ、開かれた質問と閉じられた質問などのキーワードの理解が重要でした。
2019.12.13追記 第1問エ(c)について
不適切(×)を意図した出題として模範解答を確定させましたが、不適切とはいいきれない旨、東商へ申し入れていたところ、本日の発表により、問題不成立による一律加点となりました。
設問の趣旨は、「公営住宅法の改正により同居親族要件は廃止され、国内すべての地方公共団体において障害者の単身入居が認められている」→不適切というものです。2012(平成24)年の「公営住宅法」改正により、同居親族要件は廃止されました。しかし実際に廃止するかどうかの判断は各地方公共団体に任せられているため、従来どおりの要件としているところもあります。ただし障害者については、1980(昭和55)年から身体障害者、2006(平成18)年から知的障害者と精神障害者の単身入居が認められていることから、従来の要件を維持した場合でも入居でき、改正の趣旨を考慮すると不適切とはいいきれません。

●2・3章(医療)前回30
%→今回28%
ICFとICIDH、リハビリテーション、高齢者や障害者の心身の特性、廃用症候群、認知症、シックハウス症候群、パーキンソン病、肢体不自由などが出題されました。なかでもシックハウス症候群は難しかったですね。室内濃度指針値が設定されているのは13物質のみなので、③が不適切でした。

●5章(建築)前回29%→今回28%
事例問題には、今回も悩まされました。5-1ウは、注釈「※ふだんの出入りの際、玄関では親扉のみを開閉する。」の意味がわからず、解答を保留にしていましたが...(2019.12.13追記 東商から質問の回答をいただきました。ふだんの出入りは、Yさんの出入りの際であるとのことです。この注釈は単に、記号では開いた状態が示されるけれど、ふだんは開けないよという意味だったようです。深読みしてしまいました。答えは②のまま変わりません)...手すりが連続する②を解答にしました。なお、脊髄小脳変性症の場合、手すりは通常よりも高い位置に設置することがあります。

●6章(用具)前回13%→今回16%
排泄、移動、起居・就寝の各用具、歩行補助つえ、車椅子など、さまざまな用具から出題されました。制度上の取り扱いの問題は1問のみでしたが、その第8問イが難しかったですね。実は「居宅生活動作補助用具」は、福祉編の住宅施策にも出てくる内容です。思い出せた方はご自分を褒めてあげてください(2019.8月号の記事の中にテキストの写真が写っています)。

3級、2級を通して、今回は建築の内容が難しく感じました。苦手な方は大変でしたね。
総評は以上です。今日は、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かって、疲れをとってください!

【今後のスケジュール(3級・2
級)】

(1)WEB成績票照会期間
12
月13日(金)11:00~2020年1月17日(金)18:00
試験の結果をWEB成績票照会で見ることができます。受験票(裏面をはがしたところ)に記載されているURLへアクセスしてみましょう。
(2)郵送希望者受付期間
12月13日(金)~19日(木)
WEB成績票が見られない方は、電話で問い合わせると、印刷したものが郵便で発送されます(合格している場合は、合格証とともに成績票も送付されます)。
(2)合格証発送
2020
年1月6日(月)
晴れて合格した方のもとへ、カードタイプの合格証が届きます。楽しみにお待ちください。

●11月末が受講期限の受講生の方へ
ユーキャンを選んでくださり、本当にありがとうございました。福祉住環境コーディネーターの学習はいかがでしたか?

試験対策として学習した内容の詳細は、すぐに役立つこともあれば、数年先に役立つこと、または使わずに済むこともあります。どのような場合でも、知識は、備えていれば安心です。

そして法制度は頻繁に変更され、技術も進歩していきますから、必要なときには、その都度、最新情報を調べ直してくださいね。細かなことは忘れても、「何か方法があったはず」ということを思い出してください。学習した経験はいつでも生かされます。

教材のなかでも一番薄い「実務ハンドブック」は保存版として取っておいてくださいね。今後の困りごと解決のヒントになれば幸いです。皆さんのご活躍を祈念いたします。

受講期限まであと数日ですが、試験の感想など、ご連絡をお待ちしています。「学習に関する質問」からメールでご連絡ください!

それでは、本日は本当にお疲れさまでした!パチパチパチパチ(駒木)

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