2019.11月号 第43回試験出題予想!3級

2019.10.31公開

試験まで3週間とわずか。連休がとれる方はうまく利用して追い込みをかけましょう!最終確認にピッタリな3級の出題予想キーワード×20をお届けします。

(公式テキストの改訂により、変更または追加された内容に《改訂》マーク、3級のみの試験範囲に3級》マークを付けました。3級》マークがないのは3級・2級で共通する内容です)

【3級の出題予想】

①出生数の現状《改訂》《3級》
母親の年齢別に出生数をみると、30~34の年代の出生数がもっとも多くなっています。近年、20歳代の出生数が少なく、晩産化の傾向にあります。出生数が多い順に並べると次のとおりです。
(1)30~34歳(約35万人)
(2)25~29歳(約24万人)
(3)35~39歳(約22万人)

②エイジング・イン・プレイス《3級》
エイジング・イン・プレイスは、高齢者一人ひとりにとってもっともふさわしい場所、つまり住み慣れた地域社会を基盤として安全で安心な老後生活を過ごそうという理念です。1992(平成4)年の経済協力開発機構(OECD)の社会保障の大臣会議で取り上げられました。この実現のためには、高齢世代がその能力や経験を生かして、若い世代とともに社会を支えていくエイジレス社会の構築を目指す必要があります。
(※エイジング・イン・プレイス(地域居住)の概念を「地域包括ケアシステム」の根幹としていることについては2級試験でも範囲に入っています)

③要介護・要支援認定の流れ(介護保険制度)
要介護・要支援認定は、住まいのある市町村の窓口で申請します。まず調査員が認定調査票に基づいて聞き取り調査を行い、コンピュータで全国一律の一次判定が行われます。次に一次判定の結果と認定調査票の特記事項、主治医意見書に基づいて介護認定審査会で二次判定が行われます。認定(要支援1、2・要介護1~5)または非該当という結果は、原則として申請から30日以内に通知されます。

④障害支援区分認定の流れ(障害者総合支援法)
障害支援区分認定の流れは、要介護認定と類似していますが、結果は区分1~6または非該当で、その後にサービス等利用計画案を提出し、支給決定を受ける点が異なります。この計画作成は、指定特定相談支援事業者が行います。

認定の流れ(介護・障害).png

⑤新しい老化モデル《3級》
心理学では、かつては知能の発達が20歳をピークに下降していくと考えられていましたが、現在では、健康な高齢者の場合、死の直前まで知力を維持することができ、死の直前に急激に低下するという「終末低下」の考えを示しています。同じ現象を人口学では「直角型の老化」といいます。

⑥歩く能力《3級》
日常生活でもっとも必要とされる動作は歩くことです。自立高齢者では、1日の最低歩行数の目安が5,000ほどです。戸外へ出かけて行動範囲を広げることが必要です。

⑦ヘルスプロモーション《3級》
ヘルスプロモーションは、「人々がみずからの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである」とされています。みずから何らかの力を獲得することで少しでも健康状態をよくするプロセスです。1986(昭和61)年のオタワ憲章でWHOが提示しました。

⑧認知症
いったん獲得した知的精神的機能が失われ、日常生活を普通に営めなくなる状態を認知症といいます。代表的な認知症は、脳血管障害などに伴う血管性認知症や、脳の萎縮によるアルツハイマー型認知症で、現在はアルツハイマー型認知症がもっとも多くなっています。うつ病のために認知症の症状が現れる、うつ病性仮性認知症は、本来の認知症とは異なるものです。

⑨共用品の具体例《3級》
「わかりやすさへの配慮」としては、シャンプー容器の側面にギザギザがあります。またリペイドカードの切り欠きは、初めてJISに制定されました。「アプローチのしやすさへの配慮」としては、エレベーターに鏡があると、車椅子使用者が後ろ向きで出るときに後方を確認できます。「扱いやすさへの配慮」としては、家電製品などにはスイッチのON側に小さな凸があります。

シャンプー容器.png

⑩特殊寝台とスライディングボード
特殊寝台(介護用ベッド)は、ベッド上で生活するための用具ではありません。背上げして長座位へ、腰かけて端座位へと、寝たきりから解放されることを目的に使用するのが望ましいといえます。移乗や体位交換に用いる用具として、スライディングボードは表面が滑りやすい素材でできた板のことで、スライディングマット(シーツ)は裏面が滑りやすい素材でできた筒状のマットです。

⑪入浴関連用具
シャワー用車椅子は一般の車椅子より小さく、そのままシャワー浴ができる車椅子です。移動には段差の解消が必要です。入浴用椅子は洗体のときに腰かけるもので、座位バランスが悪い場合は背もたれや肘かけがついたものを選択します。座面高さを浴槽縁に合わせると入浴台としても使えます。入浴台(ベンチ型シャワー椅子)は、浴槽縁から外に取り付け、腰かける用具です。バスボードは浴槽縁の上に設置して、腰かけて浴槽出入りする用具です。片麻痺の場合は健側から浴槽に入れるように設置します。

⑫自助具
自助具とは、みずからの動作を助けるために用いる道具や工夫のことです。市販品から個別に製作されたものまであります。リーチャーは、関節可動域の制限や痛みがある場合に手を伸ばす代わりに用います。ストッキングの着脱にストッキングエイド、片手でもボタンの留め外しができるボタンエイドは、関節可動域制限や手指の巧緻性を補います。肩の動きに制限や痛みがある場合には長柄ブラシなども用います。製作や訓練には主に作業療法士がかかわります。

⑬屋外の段差解消
建築基準法(施行令)では、1階居室の木造床面は直下の地面から450mm以上高くすることが定められています。そのため玄関周辺で段差が生じますが、地面からの湿気の影響を受けないよう、床下部分に防湿土間コンクリートを敷設した場合や、べた基礎の場合には、450mmより低くすることができます。

⑭手すりの種類
ハンドレール(直径32~36mm)は、移動の際に用いる手すりで、廊下や階段に設置します。動線上の往復を考慮して、できれば両側に設置します。グラブバー(直径28~32mm)は、立ち座りや移乗など、重心の上下移動が中心となる動作のときに用いる手すりで、トイレや浴室に設置します。しっかりと握るため、ハンドレールよりも一回り細くなっています。

⑮収納
収納の扉は、引き戸を原則とします。開き戸にする場合には、開閉時にからだが前後にあおられないかを確認します。折れ戸は開閉時のからだの動きが少なく済みますが、開閉時に指を挟むなどすることもあるので、安全に使えるかどうかを確認します。収納は、腰から目までの高さを目安とし、奥行きが600mm程度ある場合は足を踏み入れられるように戸の下枠段差をなくします。

⑯浴槽
一般的に出入りや姿勢保持が容易なのは、和洋折衷式浴槽です。高齢者や障害者に適したサイズは外形寸法で長さ1,100~1,300mm、横幅700~800mm、深さ500~550mm程度です。特に浴槽の長さは、座った状態でつま先が浴槽壁に届く大きさにします。また浴槽縁の高さは、洗い場床面から400mm程度になるように設置します。エプロン部分は厚いとまたぎ越すときにバランスを崩しやすくなるので適度なものを選択します。

改訂5版になって初めての前回試験では、なんと第5章で定番の、一般定期借地権、リバースモーゲージ、ケアハウス、バリアフリー法が出題されませんでした(バリアフリー法は第3章のみ出題)。傾向が変わったのでしょうか。...いえ、次には出てくると思われます。確認しておきましょう。

⑰一般定期借地権《3級》
一般定期借地権は、50年以上の期間にわたり、継続して土地を使用する権利を借り受けるものです。契約期間が過ぎたら土地を更地にして返還します。途中で借地権とともに住宅を相続したり売却したりすることもできます。

⑱リバースモーゲージ
リバースモーゲージは、死亡時一括償還型融資のことです。土地や住宅を担保として民間金融機関からの融資を受けるしくみで、土地や住宅を手放すことなく資金が得られ、これをサービス付き高齢者向け住宅などへの入居費用に充てることができます。またバリアフリー改修費用にもこのしくみを利用できます(高齢者向け返済特例制度)。

⑲ケアハウス
ケアハウスは軽費老人ホームの一種です。独立して生活するには不安があるものの、家族では世話をすることが困難な高齢者(原則60歳以上)が利用でき、食事サービスなどが提供される老人福祉施設です。

⑳バリアフリー法《改訂》
2006年施行の「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」は、「ハートビル法」と「交通バリアフリー法」を一体化した法律です。市町村が重点整備地区について基本構想の作成に努めると規定されています。そして作成時には、地域住民が意見を提案できる場(協議会)を設けることが求められています。

【AAランク問題はこれだ!】

効率的に得点するための原則は、易しい問題から積み上げることです。そのため、特に正答率の高かった問題をお知らせします。以下の問題、正解していますか?

●第42回過去問題
第1問ア、第2問ア、第4問4-1エ、第4問4-2ウ、第9問9-1エ、第10問10-1
(第41回以前の問題は過去の出題予想をご覧ください)


【受験票を確認しよう】

受験票の発送日は11月11日(月)、未着の問い合わせ期間は11月18日~19日です。必ず期間中にポストを確認してくださいね。そして受験票は、試験当日はもちろん、WEB成績票照会サービスを利用するのにも使用しますから(URLが記載されています)、試験後も大切に保管しておきましょう。

【持ち物準備はお早めに】

必ず持っていくもの:受験票、筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、プラスチック消しゴム)、身分証明書、合格を信じる心
あると便利なもの:腕時計、一番使い込んだ教材、まとめ表、予備の筆記用具、問題冊子(A4)が入る大きさのカバン、上着、マスク、ダブル受験の方は昼食・おやつ、水分、自分の力を信じる心

台風などの災害の影響もあり、学習に専念できる状態にない方も多いかもしれません。それぞれのご事情のもと、できる範囲で取り組んでいただければと思います。納得のいく準備を整えて、本番に臨めますように。願っています。

試験当日は、自動採点サービスをどうぞご利用ください。講師一同、皆さんの受験を精一杯サポートします!(駒木)

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