2019.6月増刊号 第42回試験出題予想!3級

2019.06.14公開

第42回試験まで、残り3週間あまりとなりました!残っている課題や過去問がある方は早めに取り組みましょう。そして、スキマ時間ももれなく記憶の定着作業に徹してください。ついついスマホをいじってしまうという方は、このキーワード解説×20をご覧ください!
(公式テキストの改訂により、変更または追加された内容に《改訂》マーク、3級のみの試験範囲に3級》マークを付けました。マークがないのは3級・2級で共通する内容です)

【3級の出題予想】

①日本の高齢化率《改訂》《3級》(27.7%のみ2級にもあり)
日本の総人口は、2017(平成29)年に1億2,671万人となり、前年から約22万7,000人減少しました。高齢者人口は過去最高の3,515万人で、高齢化率は27.7に上りました。さらに高齢化率は2060年には38.1に達すると見込まれています。なお合計特殊出生率は2017年で1.43でした。

②福祉住環境コーディネーターの定義・役割
福祉住環境コーディネーターは、住宅に関するさまざまな問題点やニーズを発見し、各専門職と連携しながらコーディネートし、具体的な事例に適切に対処できる人材のことです。一人ひとりと向き合って対応するきめ細かな配慮と同時に、地域社会のしくみや情報、制度の活用といった社会全体を見渡す視点をもつことが求められます。

③介護保険サービスの大枠
要介護1~5と認定された人は、居宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスなどの「介護給付」の対象サービスを利用できます。要支援1・2と認定された人は、介護予防サービス、地域密着型介護予防サービスなどの「予防給付」の対象サービスや、「地域支援事業」を利用できます。

介護保険サービス.png

④障害者総合支援法の利用計画
障害者総合支援法の障害福祉サービスを利用する場合には、指定特定相談支援事業者に「サービス等利用計画案」を作成してもらい、支給決定を受けます。そして確定した「サービス等利用計画」に基づき、事業者と契約し、サービスを利用します(支給決定の前に、介護給付では「障害支援区分」の認定、訓練等給付では「暫定支給決定」というプロセスが入りますが、上記の部分は共通です)。

⑤ADL
高齢者の自立の程度を判断する基準には、日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)が用いられます。朝起きてから寝るまでの日常生活に必要な動作を、一人でどれくらいできるかがADLの基準で、特に移動動作が指標になります。

⑥高齢者の食事《3級》
高齢者の低栄養は余命にかかわります。高齢者にとっての食事では、ビタミン・ミネラル、たんぱく質を若いときと同じくらい摂取することや、便秘になりがちであるため食物線維を摂ることなどの留意点があげられますが、そのほか、食事を「おいしい」と感じることも大切です。これは脳の生理活性物質を増加させて幸福感が増し、認知能力も向上させるといわれています。

⑦転倒への注意《3級》
高齢者が大腿骨などを骨折すると、回復するまでに時間がかかってそのまま寝たきりになることもあります。しかし、転倒をおそれて外出せずに、閉じこもっていても転倒予防にはなりません。高齢者の転倒は、外出時よりも在宅時にはるかに多く発生しています。椅子からゆっくり立ち上がり、ゆっくり腰を下ろすなど、下半身を鍛える運動を取り入れると効果的です。

⑧理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
リハビリテーション専門職のうち、理学療法士は、身体障害のある人に対して、主に基本的動作能力の回復訓練を行い、作業療法士は、身体または精神に障害のある人に対して、主に応用的動作能力や社会的適応能力の回復訓練を行います。言語聴覚士は、言葉や聞こえ、飲み込みに障害のある人に対して、言語訓練などを行います。

⑨共用品《改訂》《3級》
共用品は、大きく3種類に分けられます。(1)一般化した福祉目的の設計製品(はじめは障害のある人のためにつくられ、広まったもの。温水洗浄便座や電動歯ブラシなど)、(2)共用設計製品(はじめから共用品としてつくられたもの)、(3)バリア解消製品(一般製品のバリアを解消したもの)、の3つです。

⑩廃用症候群
福祉用具は、頼りすぎると廃用症候群(生活不活発病)を招くことになります。使用方法を間違えると事故が発生することもあり、安全面への配慮が必要です。そして、福祉用具ですべての生活上の課題を解決するのも難しいことですから、家具の配置や介護の役割分担など、生活のあり方全体を考慮することが必要です。

⑪移動用リフト
床走行式リフトは、吊り具をアームで持ち上げ、床上をキャスタで移動するものです。床上を移動するので、段差を解消して移動スペースを確保する必要があります。固定式(設置式)リフトは、壁面や浴槽などに設置して、垂直昇降と支柱を中心としたアームの回転の範囲内で移動できるものです。レール走行式リフトには、架台を組み立てるタイプで工事いらずの据置式リフトと、天井面に工事が必要な天井走行式リフトがあります。

移動用リフトは、第40回試験予想にもありますが、今回も要注意なので取り上げました。また、コミュニケーション支援用具や自助具も出題サイクルからして要注意です。第40回試験予想にありますので、ご参照ください。

⑫スロープ
スロープは、あまり高低差のない段差の解消に利用されます。福祉用具のスロープは可搬型(持ち運び可能)で、工事を伴わずに段差解消できます。ただし、スロープは万能ではなく、下肢装具を装着して足関節を固定している場合などには、歩きにくく、移動しにくくなることがあります。

間柱(まばしら)
屋内に設置する手すりは、柱や補強した壁に取り付けます。柱と柱の間にある間柱では、細すぎて受け金具が納まらないことがあるので適しません。また、下地補強は、将来、手すりの位置を変更することを考慮に入れて、広範囲にしておくと便利です。

⑭式台
玄関の上がりがまち段差が大きい場合、式台を置いて昇降しやすくする方法があります。式台は、上がりがまち段差を等分割した高さで、階段1段分よりも広めの幅500mm以上、奥行き400mm以上の大きさとします。

⑮階段とトイレの位置関係
寝室が2階以上にある場合、就寝後に起きてトイレに行こうとしたとき階段から転落するという事故が起こることがあります。これを避けるためには、住宅の新築計画であれば、トイレ・寝室・階段の位置関係に注意し、寝室とトイレの間に階段を設けないようにします。少なくとも、階段の下り口とトイレを隣接させないようにします。

⑯トイレの手すり
立ち座り用の縦手すりは、便器の先端より200~300mm程度前方の側面に設置します。身体機能が低下すると、前かがみになってゆっくりと腰を上げ下ろしするので、便器から遠く、低い位置が使いやすくなります。横手すりは便器の中心線から左右に350mm振り分けた位置で、基本的には左右対称に設置します。高さは、車椅子のアームサポートと同じ高さ、または便器の座面から220~250mm程度上方が目安です。下の図は、縦手すりと横手すりを合わせた、L型手すりです。

トイレの手すり.png

⑰核家族《3級》
夫婦のみ、または夫婦と子どもだけの世帯構成を核家族といいます。高度経済成長期に親元を離れて都市部に移った世帯によって急増し、また同じころ(昭和30年代)からその住まいとして住宅団地が登場しました。各地に造成された住宅団地では、現在、住民の高齢化が進んでいます。

⑱ケアハウス
ケアハウスは軽費老人ホームの一種です。独立して生活するには不安があるものの、家族では世話をすることが困難な高齢者(原則60歳以上)が利用でき、食事サービスなどが提供される老人福祉施設です。

⑲住宅品確法の住宅性能表示制度
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(住宅品確法)に基づき、「住宅性能表示制度」が行われています。表示事項のうち「高齢者等への配慮に関すること」の分野では、移動に伴う安全性の対策などがどの程度講じられているか、5段階の等級で表示されます。「住宅の通信簿」のようなものですね。

⑳シルバーハウジング
シルバーハウジングは、高齢者向けの公的賃貸住宅で、地方自治体の住宅部局と福祉部局が連携して供給しています。高齢者の単身世帯(60歳以上)、高齢者の夫婦世帯(夫婦の一方が60歳以上)、高齢者のみからなる世帯(60歳以上)が対象で、生活援助員(LSA)によるサポートを受けられます。

殿堂入り扱いしている一般定期借地権リバースモーゲージは、前回試験でも連続して出題されました。どうやら指定席は譲らないようです。次も出ると思って覚えておきましょう。第41回試験予想など、過去の予想をご参照ください。

【AAランク問題はこれだ!】

次にあげる問題は、頻出、かつ正解率の高いものです。言い換えると、合格者なら確実に得点してくる問題。これは外せません!問題文まで覚えるくらいに復習しておきましょう。

●第41回過去問題
第1問ウ、第4問4-1・4-2、第5問ウ、第6問エ

【受験票を確認しよう】

受験票の発送日は6月24日(月)、未着の問い合わせ期間は7月1日~2日です。必ず期間中にポストを確認してくださいね。そして受験票は、試験当日はもちろん、WEB成績票照会サービスを利用するのにも使用しますから(URLが記載されています)、試験後もしばらく保管しておくことになります。専用のクリアファイルなどを用意して、居場所をつくってあげましょう。

【持ち物準備はお早めに】

必ず持っていくもの:受験票、筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆・シャープペンシル、プラスチック消しゴム)、身分証明書、気合い!
あると便利なもの:腕時計、一番使い込んだ教材、まとめ表、予備の筆記用具、問題冊子(A4)が入る大きさのカバン、上着、マスク、ダブル受験の方は昼食・おやつ、水分、平常心!

試験まであと少しですから、できるだけ時間を確保して取り組んでください。難しい方は、その分、質を高めて、集中!集中!!大丈夫。あきらめなければ間に合います。皆さんのがんばりに期待しています。(駒木)

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