2019.6月号 第42回試験出題予想!2級

2019.06.03公開

急に蒸し暑くなってきましたね。そうです。7月7日の第42回試験が迫ってきたからです。今年も張り切って、出題予想をお届けします。
その前に、1点お詫びと訂正をいたします(受講中の方には訂正のお知らせがありますので、学びオンラインプラスをご確認ください。確認不足によりお手数をおかけしまして申し訳ございません)。

先日、東京商工会議所より2級公式テキスト第5版の正誤表が発表されました。これにより、2級の「死亡原因」のグラフデータが差し替えられました。正誤表の該当箇所では、「高齢者の死亡原因」を説明しているところ、「全体の死亡原因」のグラフが掲載されていたためです。

それでは、正誤表のとおりに、差し替えたグラフだけを覚えればよいかというと、そうではありません。むしろ、高齢者に限った順位の説明をしているのは今回の修正箇所のみで、その他のところでは全体の死亡原因の順位を引用しているのです。

そこで、以前に掲載した記事を修正しましたので、2019.3月号 改訂情報とイメトレの話をご確認ください。このなかの上位比較の表を押さえておけば、試験対策としては安心です。

それでは、出題が予想されるキーワード×20です!
(公式テキスト改訂5版への改訂により、第4版から変更または追加された内容に《改訂》マークを付けておきます。)

【2級の出題予想】

①介護保険制度の利用者数《改訂》
2000(平成12)年からスタートした介護保険制度の利用者数は、2018(平成30)年4月には543万人となり、当初の3倍を超える規模になっています。老後を支えるしくみとして、しっかり定着しているといえます。

②セーフティネット住宅《改訂》
2017(平成29)年4月に住宅セーフティネット法が改正され、新たな住宅セーフティネット制度が始まりました。(1)住宅確保要配慮者向け賃貸住宅の登録制度、(2)登録住宅の改修や入居者への経済的な支援、(3)住宅確保要配慮者の居住支援の3本柱です。そしてこの(1)の登録制度が、住宅確保要配慮者の入居を拒まない「住宅確保要配慮者円滑入居賃貸住宅(セーフティネット住宅)」のことで、「セーフティネット住宅情報提供システム」で閲覧できるようになりました。

登録住宅には、床面積原則25㎡(共同居住型の場合は9㎡)以上であるなどの基準がありますが、サ高住とは異なり、バリアフリーやサービス付きというわけではありません。

③サテライト型住居《改訂》
障害者総合支援法により実施されている「サテライト型住居」は、本体のグループホームとの密接な連携を条件として、一定の基準が緩和された居住系サービスです。本体住居から通常の交通手段で移動しておおむね20分以内の距離に、1つの本体住居につき2つまで設置できます。グループホームよりも一人暮らしに近い形態です。

なお、「サテライト」という言葉にはいろいろな意味がありますが、福祉施策では「支所」や「補助機関」のような意味で用いられています。本体となる施設の近くに小型の支所を設ける場合、本体から支援が受けられるので、設備や人員の基準が緩和されていることがよくあり、そのときの支所を「サテライト」と呼んでいます。

④受容
本人のありのままを受け入れる(受け容れる)ことを受容といいます。これは対人援助の基本原則で、本人の存在そのものを価値あるものとして認めることです。

⑤保健師
保健師は「保健師助産師看護師法」に定められ、集団健診や健康相談を行ったり、地域住民に疾病の予防や健康に関するアドバイスを行ったりする職種です。地域包括支援センターでも、社会福祉士、主任介護支援専門員とともに配置され、介護予防ケアマネジメントなどを行っています。

⑥福祉住環境整備相談の実践
工事中、現場では、本人や家族が予定にない工事を職人に直接依頼することがありますが、それは後に費用の支払いトラブルになることがあります。福祉住環境コーディネーターは、このような場合には連絡をくれるよう、事前に頼んでおくなど対応を決めておきます。

⑦高齢者リハビリテーションの目標
1973(昭和48)年、WHO(世界保健機関)は、高齢者リハビリテーションの目標として、(1)活動性の回復、(2)人との交流の回復、(3)社会への再統合という3つを掲げました。そして、その究極の目標となるのが「QOLの向上」であるとしています。QOLは、Quality of Lifeの略で、人生の質、生活の質という意味です。

⑧健常老化と病的老化
誰にでも老化現象は起こりますが、老化の進み方が遅く、比較的若々しさを保っていられる場合を健常老化(通常老化)といいます。一方、紫外線や放射線、大気汚染などの有害物質の曝露、ストレスや偏った食事、睡眠不足などの生活習慣の乱れ、重い病気の後といった老化促進因子が加わることで急速に進行する老化を病的老化といいます。

⑨認知症の治療法
慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、甲状腺機能低下症などに伴う認知症の場合には、その原因疾患を治療することで認知症の症状が消失し、治ることがあります。しかし、その他の原因による認知症の場合には根治療法がありません。薬物療法、非薬物療法、適切な介護での対応が基本で、非薬物療法としては、回想法が知られています。回想法は昔の思い出を振り返り、自信と誇りを取り戻そうというプログラムです。
福祉住環境整備については、2018.10月号でも取り上げていますのでご参照ください。

⑩関節リウマチ
関節リウマチは、30~50歳代の女性に多く発症し、免疫の異常によって関節の滑膜が攻撃され、炎症を起こして関節変形が生じる疾患です。症状は関節のはれや痛みが代表的で、小さな関節から始まってだんだんと大きな関節に広がります。また、多くの症状は左右対称に生じます。関節への負荷を軽減することが大切で、自助具などを活用し、また痛みの悪化を招く、寒さや高い湿度を避けるようにします。

⑪進行性疾患
デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、1~3歳ごろに発症し、筋肉細胞が破壊されて筋萎縮が進んでいく疾患です。徐々に歩行が困難となって中学校に入るころには車椅子を使用するようになります。脊髄小脳変性症は、小脳から脊髄にかけての変性で生じる病気の総称で、運動失調が特徴です。筋萎縮性側索硬化症(ALSは、筋肉を動かす命令を伝える運動ニューロンが変性して、全身の筋肉が萎縮する病気です。嚥下障害が生じ、進行すると呼吸が困難になります。

⑫べた基礎と防湿土間コンクリート
1階居室の木造床面は、地面からの湿気を逃がすため、直下の地面から450mm以上高くすることが定められています。そのため段差が生じることになるのですが、例外として床高を下げられる場合があります。1つはべた基礎の場合です。べた基礎は全面をコンクリートで覆うかたちの基礎なので、土が露出せず、湿気の心配がないからです。また土が露出する布基礎の場合に、土の部分に防湿土間コンクリートを敷設したときも同様の扱いです。その他、個別に国土交通大臣の認定を受けた場合に、例外が認められます。

⑬建具と袖壁
高齢者や障害者にもっとも使いやすい建具は引き戸です。開き戸は気密性に優れますが、開閉時にからだがあおられたり、開いた戸に衝突したりすることもあるため注意が必要です。そこで開き戸の場合、からだをよけるスペースとして、把手側に300mm以上の袖壁を設けることが望ましく、特に車椅子の場合には450mm以上あると、開閉しやすくなります。

⑭玄関のスペース
出題サイクルからして、今回は車椅子を使用する場合の玄関土間のスペースが要注意です。基本的には車椅子1台分+αと思ってください。玄関土間の奥行きは、車椅子の全長1,100mm程度に100mmの余裕を加えて、有効寸法1,200mm以上を確保します。玄関土間の間口は車椅子の全幅に1,000mm程度を加えて、最低でも有効寸法1,650mm程度できれば2,100mm程度あると介助スペースが確保できます。玄関土間で車椅子を乗り換える場合は2台分+α必要になります。玄関ホールは、余力のある方だけ図を見ておいてください。

玄関のスペース.png

⑮図面の種類
平面図は、建物を窓の高さで水平に切り、切り口を上から見た姿を示します。断面図は、建物を垂直に切り、切り口を横から見た姿を示します。展開図は、建物の内観を横から見た壁面の姿を示します。立面図は、建物の外観を横から見た壁面の姿を示します。屋根伏図は、建物の外観を上から見た姿を示します。天井伏図は、天井面を上から透過した向きの内観の姿を示します。※下から見上げる向きではないですよ。平面図とほぼ同じ構図になります。水平、垂直、内観、外観というキーワードに注目して区別しておきましょう。

⑯介護保険制度の住宅改修
介護保険制度の居宅介護(介護予防)住宅改修費では、支給限度基準額20万円の範囲内で住宅改修費が支給されます。対象工事は(省略した書き方をすると)、(1)手すりの取り付け、(2)段差の解消、(3)床材の変更、(4)引き戸等への扉の取り替え、(5)便器の取り替え、(6)その他付帯工事です。

⑰介護保険制度における福祉用具
福祉用具貸与は、要支援・要介護度に応じた支給限度基準額の範囲内で、他の在宅サービスと組み合わせて利用します。販売(購入費支給)の場合は別途、1年度10万円という上限が定められています。

支給限度基準額.png

支給割合はすべて同じく、限度額の範囲内で、原則9割、所得に応じて8割または7割(利用者負担は1~3割)です。

⑱福祉用具貸与に関する見直し《改訂》
前回出題されましたが、正解率が低く、連続出題の可能性もあるので念を押しておきます。介護保険制度における福祉用具貸与では、(1)国による全国平均貸与価格の公表、(2)福祉用具専門相談員に対して、全国平均貸与価格等の説明や複数の商品の提示の義務づけ、(3)貸与価格の上限設定が行われることになりました。この見直しは、よく見て!「貸与」だけです。「販売(購入費支給)」は関係ありません。

⑲歩行器・歩行車
歩行器歩行車は、つえよりも歩行時に安定性や支持性を必要とする場合に用いられます。ただし、段差や路面の傾きがあると使用しにくく、また方向転換にスペースを要することに注意が必要です。握り部の高さは、調節可能なものが多く、つえと同様に大腿骨大転子の高さ、または肘の角度が約30度屈曲する程度の高さを目安にします。なおシルバーカーは、からだを十分に支えることができないため、自立歩行が可能な人が補助的に使用するものです。

⑳入浴に用いる福祉用具
入浴用椅子は、一般的な入浴用の椅子よりも座面が高く、立ち座りや座位姿勢の保持を容易にし、洗い場での洗体や洗髪動作を補助します。浴槽内椅子は、浴槽内に沈めておき、浴槽出入りの際の踏み台にしたり、浴槽内で腰かけて姿勢保持に用いたりします。入浴台は、座った姿勢で浴槽の出入りをするために用います。そのうちバスボードは、両縁を浴槽縁に掛ける(浴槽の上に乗せる)もので、移乗台(ベンチ型シャワー椅子)は、一方の縁を脚で支えているものです。シャワー用車椅子は、居室から移動して、そのまま洗体時の椅子としても使える車椅子です。4輪キャスタで、小回りは利きますが段差には弱いです。

今回は、第41回試験予想(2018.10月増刊号)、第40回試験予想(2018.6月号)と重ならないものを選びました。毎回のようによく出るキーワードはこちらにもありますので、スキマ時間に眺めてくださいね。

【AAランク問題はこれだ!】

どんなに時間がなくても、とっくに正解していても、必ず復習してほしい問題はこちらです。第40回試験以前の問題については、過去の出題予想をご参照ください。
●第41回過去問題
第2問イ、第3問エ、第5問5-1ア、第6問オ、第7問イ、第8問エ、第9問9-2

この時期になったら、新しい参考書に手を出すことと、1箇所に留まることは避けてくださいね。できるだけ速く、試験範囲全体の復習を繰り返すようにしてください。詰め込み、悪あがきはO.K.です!やれるだけのことをやりましょう。3級の予想は増刊号として、近日公開します。(駒木)

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