2019.3月号 改訂情報とイメトレの話

2019.03.11公開

3月号、お待たせしました!
公式テキストの「改訂5版」が発行され、改訂に伴う作業でバタバタしている指導部です。今号は、改訂に伴い試験範囲に影響のある情報と、この時期に意識していただきたいイメトレの話をお伝えします。

【公式テキスト改訂の概要】

改訂5版を一字一句、すべて確認しました。変更点については、おおむね予想どおり、2018年度試験範囲に加わっていた「追補資料」(法改正情報)が掲載されたことと、統計・調査のデータが更新されたことが中心でした。

またそのほか、3級は「高齢社会対策大綱」や「新オレンジプラン」、2級は「第4次障害者基本計画」や「セーフティネット住宅」などについての追加情報がありました。

【主な変更点】

更新されたデータは、数としては多いのですが、傾向に変化があったものはわずかでした。ここでは、特に重要な更新・追加情報をお伝えします。
(4/1更新:各級の出題について少し変更し、マークを付けました)

●平均寿命《3級》《2級》
日本の平均寿命は、2017(平成29)年現在、男性81.09、女性87.26になりました。
→男性、女性ともに80歳を超え、女性は90歳に届きそうな勢いです。

●日本の総人口と高齢化率《3級》《2級》
2017(平成 29)年現在、日本の総人口は1億2,671万人となり、前年に比べて約227千人減少しました。65 歳以上の高齢者人口は増加傾向にあり、過去最高の3,515万人で、高齢化率は27.7となりました。
→総人口の減少と高齢化率の上昇は、いずれもみなさんのイメージどおりの推移でしょう。

●家庭内事故《3級》《2級》
人口動態統計(2017年)によると、年間1万4,671が家庭内事故で死亡しています。このうち高齢者は1万2,683でした。この数値は交通事故の犠牲となる高齢者の4倍以上に当たります。
→以前の統計では交通事故死の3倍以上でしたが、4倍以上に差が開きました。交通事故はさまざまな対策を講じ、死亡者数が減少しています(昭和40年代と比べて14です)。家庭内事故でも、犠牲者をなくす工夫や対策がもっと必要です。

●新オレンジプランの目標更新《3級》
認知症サポーター」の養成について、プラン策定当初の「2017年度末までに800万人」を達成したため、「2020年度末に1,200万人」という目標が定められました。
→新オレンジプランの概要は3級・2級両方の試験範囲ですが、新しい目標数値は、3級のみの試験範囲です。予想より早く目標を達成し、上乗せすることになったそうです。素晴らしいですね。今後も認知症サポーターが増え、認知症にやさしいまちになることを期待します。

●セーフティネット住宅情報提供システム《3級》《2級》
セーフティネット住宅として都道府県(政令指定都市・中核市含む)で登録されると、その情報はインターネット上の「セーフティネット住宅情報提供システム」に公開され、誰でも閲覧することができるようになります。
→という内容が追記されました。ちなみに、①高齢者の入居を断らない賃貸住宅の登録制度であり、②インターネット上で閲覧できる、という2点は、サービス付き高齢者向け住宅と同じですね。ということは、区別するために、サービス付き高齢者向け住宅の登録基準(ハード面とサービス)を復習する必要がありますよ。

修正しました<ここから↓>
●高齢者の要介護になる原因と死亡原因《3級》《2級》

高齢者が要介護状態になる原因は、第1位が認知症で、第2位が脳血管疾患(脳血管障害)となり、上位の順位が入れ替わりました(国民生活基礎調査2016年)。死亡原因は、第1位の悪性新生物(がん)、第2位の心疾患は変わらず、第3位が脳血管疾患、第4位が老衰となりました。高齢者に限った死亡原因としては、第3位が老衰、第4位が脳血管疾患でした(人口動態統計2017年)。

死亡原因.png

→当初、「死亡原因」の順位を「高齢者の死亡原因」として記してしまいましたが、正しくは上記のとおりです。全体の死亡原因と高齢者の死亡原因に違いが出ましたので、試験対策としては、脳血管疾患の順位を中心にいずれも押さえておいてください。3級受験の方は、「脳血管疾患は死亡原因の第3位」の情報だけでO.K.です。
<↑ここまで>

また、今回の改訂により、「車いす」などの表記が「車椅子」などに変更になりました。特に意味が変わることはありません。ここでも今後は「車椅子」と記載することにします。

【受講中の方へお願い】

受講中の皆さんには、変更内容を追補教材「2019年版フォローアップ」でお届けします。原稿はできあがりましたが、形にしてお届けするのにはまだ日数をいただきます。もうしばらくお待ちください。お届けまで、お願いしたいことは、次の2点です。

①統計・調査結果を暗記しないこと!
現在お持ちのテキストの統計・調査値を暗記しないでください。数字の暗記ではなく、多い・少ない、増加・減少、という傾向の理解をしておいてくださいね。試験でも、細かな数字が問われることはありません。

②継続コースの方は2018年版フォローアップを捨てないこと!
2019年版フォローアップは、2018年版に上乗せする情報です。介護保険制度などの主要な法改正情報は2018年版に掲載されていますから、捨てないであわせて学習してくださいね。

【イメトレの話】

7月7日の試験に向けて、いまが一番大切な時期ですので、イメージトレーニングについても少しお伝えします。

人には、「最終目標」と思うと、もったいぶって結果を先送りにしてしまう。けれど、その先に別の目標が現れ、目前のものが「途中経過」になったとたん、早く済ませてしまおうとして行動する、という心の働きがあるそうです。

これは私自身、強く実感するところで、これまで挫折したものにはその先のイメージがありませんでした。反対に、完遂できたものにはその先のイメージがありました。見事に、はっきりと2パターンに分かれます。そこで私は、乗り越えたいものを意識的に、途中経過と思うようにイメトレしています。

資格試験でよくいわれるのは、資格取得の先に、「実務での活躍を想像する」ことです。実務で活躍するためには、資格取得は途中経過、もしくはスタートラインですから、早く合格しなければなりません。活躍する姿が日々の学習のモチベーションになります。

ただ、実務での活躍がなかなか想像しにくいという場合もあるでしょう。その場合、福祉住環境コーディネーターには、1級があります。1級を「仮」でよいので、目指すことにしてみれば、3級・2級の取得が途中経過になりますよ。

ちなみに、朗報です。先日、第411級試験の結果が発表され、合格率が初の10%超えで11.8%になったようです!合格なさった方、おめでとうございます。11.8%となると、現実的に合格可能性がみえてきますね。

またそのほか、予定がなくても、ご自宅をリフォームするという仮の設定をつくって、その際の注意点をしっかりと学ばなければならない、とイメージするのもオススメです。私も常に、バリアフリーの豪邸に住む妄想を膨らませながら仕事をしています。

学ぶ意味は皆さんのなかに、それぞれあります。いま一度思い出し、そして具体的にイメージしてみてください。さらに「2019年中に必ず合格しなければならない」理由をつくり、強く想ってみてください。紙に書き出して見えるところに張り出せばなお効果的です。

これからの4か月、有意義に時間を使えるように、気持ちを高め、維持していきましょう。つまずきそうになったら、指導部にメールをください。アドバイスします。

4月下旬頃から直前期モードに入り、WEBテストの追加など、配信を増やしていきますよ。その準備期として、いまはイメトレしながら、学習習慣をつけておいてくださいね。(駒木)

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