2018.10月増刊号 第41回試験出題予想!2級

2018.10.15公開

第41回試験まで、6週間を切りました!
これまで、お忙しかった方も、なんとなくエンジンがかからなかった方も、そろそろ勝負のときに入りますよ。出題が予想されるキーワード解説×20をお届けしますので、このなかに「???」と思うものがあったら、いまのうちにテキストで調べておきましょう。

【2級の出題予想】

①介護保険の受給要件
介護保険の給付は、要介護や要支援状態になったとき受けることができます。第1号被保険者については、その原因を問われませんが、第2号被保険者の場合は、加齢に起因する16種類の特定疾病が原因である場合に限られます。

②シルバーハウジング
シルバーハウジングは、シルバーハウジング・プロジェクトによって供給される高齢者向けの公的賃貸住宅です。生活援助員(LSA)が安否確認や緊急時の対応、一時的な家事などを行います。入居対象は60歳以上の高齢者の単身、または夫婦世帯(いずれか一方が60歳以上であれば可)、高齢者のみからなる世帯で、障害者世帯も必要と認められた場合に入居できます。

③支給決定
障害者総合支援法における介護給付費などの一定のサービスを利用しようとする障害者または障害児の保護者は、居住地の市町村による支給決定を受ける必要があります。障害者支援施設に入所している場合は入所前の居住地の市町村が、居住地が明らかでない場合は現住所の市町村が支給決定を行います。

④ストレングスの視点
ストレングス(strengths)の視点とは、本人の「できること」や強み、長所に目を向けることです。福祉住環境整備においては「できないこと」を補完するばかりでなく、「できること」に着目してその能力を活用し、強化できるようにすることを目指します。

⑤建築関連職
建築士は、建築物の設計や工事監理などを行う専門職です。一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類の資格があり、それぞれ業務範囲などが定められています。インテリアコーディネーターは公益社団法人インテリア産業協会が、インテリアプランナーは公益財団法人建築技術教育普及センターが、それぞれ資格試験を実施しています。

⑥福祉住環境整備相談と現地調査
福祉住環境整備相談では、本人の将来の身体機能の低下に備えて、どの程度、どのような整備を行うかを慎重に検討します。そのためには、了承を得たうえで医療機関からも情報を得ることが必要です。現地調査で話を伺う際には、チェックシートを用意し、項目に沿って聞き取りを進め、漏れのないように記入します。項目にないことに話がそれた場合でも、後に重要になるかもしれないので、記録を残しておきます。

⑦記憶のしくみ
脳に入った情報のうち、関心のある事柄だけ登録して短期記憶になります。そして繰り返し思い出すことで短期記憶から長期記憶へと情報を転送し、整理して貯蔵します。貯蔵した内容を検索して取り出す(思い出す)ことで、記憶を再生・再認できます(想起)。この、(1)登録(2)貯蔵(3)検索という3段階の働きは、ともに高齢者になると低下します。

⑧脳血管障害
以前は急性期には絶対安静を保って病状を改善させる治療法が優先されていましたが、最近ではできる限り早い時期からリハビリテーション医療が開始されます。片麻痺などの後遺症が残った場合、屋外歩行レベルであれば、洋式の生活様式が向きます。ただ必ずしもベッドを導入する必要はなく、整備も手すり式台の設置など簡易なもので間に合います。屋内も車いすを使用するレベルになると、特殊寝台リフトの導入のほか、段差の解消、スペースの確保といった整備や、狭い屋内で車いす移動する場合にはハンドリムを健側のみにするなどの工夫が必要になります。

⑨認知症
認知症の症状は中核症状と周辺症状(BPSD)に大別できます。中核症状は、脳の神経細胞の減少により生じるもので、認知症に共通の症状です。記憶障害、時間・場所・人物がわからなくなる見当識障害、実行機能障害、判断力の低下などです。周辺症状は、さまざまな要因により二次的に生じる症状で、個人差があります。妄想、幻覚、抑うつ、徘徊、多動・興奮、暴言・暴力などです。

⑩パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内にあるドパミンという神経伝達物質が不足することでからだがスムーズに動かせなくなる神経難病です。代表的な症状は「四徴」と呼ばれる、振戦(震え)、筋固縮、無動・寡動、姿勢反射障害・歩行障害で、すくみ足やすり足などにより転びやすくなったり、声のすくみ現象により声の出だしが悪くなったりもします。前回出題されていないので今回は要注意です。詳細は2018.5月号「疾患に応じた整備の留意点」をご参照ください。

⑪視覚障害
近視は網膜の手前で焦点が合うため遠くが見えにくい状態、遠視は網膜より奥で焦点が合うためぼやけて見える状態、乱視はどこにもきちんと像を結べず、すべてがぼやけて見える状態です。求心狭窄は視野の周辺部が見えなくなり、中心暗点は視野の中心部が見えなくなる状態です。羞明は普通の光をまぶしく感じることです。

⑫5mm以下は「段差なし」
屋内の床段差は完全に解消することが望ましいですが、実際の工事では誤差も生じるので難しい場合があります。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(住宅品確法)の日本住宅性能表示基準では、5mm以下の段差は許容しています。5mm以下は「段差なし」の意味合いであることを事前に説明し、了承を得ておく必要があります。

⑬廊下の幅員
3尺(910mm)モジュールの住宅の廊下は、有効幅員が最大で780mmです。廊下を直進するだけなら支障ありませんが、曲がろうとすると通行が困難です。廊下を直角に曲がるには有効幅員が最低でも850~900mm必要ですので、新築や増築の場合に検討します。また直角に曲がって居室に出入りする場合は、既存住宅なら廊下幅員を拡げるよりも出入り口の開口幅員を拡げるほうが現実的です。

⑭浴槽
浴槽は主に、和式浴槽、洋式浴槽、和洋折衷式浴槽に分けられ、もっとも使いやすいかたちは和洋折衷式浴槽です。高齢者や障害者に適した寸法は、外形寸法で長さ1,100~1,300mm、横幅700~800mm、深さ500~550mm程度です。特につま先が浴槽壁に届く程度の長さにすることが重要です。浴槽縁高さは、洗い場床面から400mm程度になるようにすると出入りしやすいので、浴槽を埋め込んで設置します。

⑮図面の読み取り
受講中の方は、第40回試験の過去問解説動画をUPしましたので、ぜひご覧くださいね。第40回試験の図面の読み取りは、平面図・展開図・断面図で、各図面の切り口と向きがポイントとなりました。さて、次はどうくるのでしょうか。ちなみに、第39回はひたすら平面図、第38回は平面図と断面図でした。

事例問題にヤマを張るのは難しいですから、基本となる平面図を優先して、建具や段差、スペースを読み取れるようにしておきましょう。そして、その他の図面は事例問題以外で問われることもあるため、それぞれを混同しないように区別しておきましょう。各図面の見え方はこのような感じです。

図面の向き.png

断面図は、建物を垂直に切り、横から見た姿を示します。立面図は、建物の外観を横から見た姿、展開図は、部屋の内観を横から見た姿、天井伏図は、天井面を上から透過して見た内観の姿を示します。

⑯スロープの計算
パターン1水平距離を求める場合
たとえば高低差300mmはわかっていて、1/12勾配のスロープを設置するには水平距離が「何mm必要か?」を求める場合、このときの計算は「高低差×12」です。この場合は300×12=3,600で3,600mmです。1/15勾配のスロープなら「高低差×15」で4,500mm。これは基本として即反応できるようにしましょう。

パターン2勾配を求める場合
たとえば高低差300mm、水平距離3,600mmという寸法がわかっていて、勾配が「何分の1か?」を求める場合、こちらは少し難しいです。まずは分数に置き換えましょう。この場合は「300/3,600」勾配です。それから「分子を1にする」と考えてください。高低差300を300で割ったら1になりますね。あとは水平距離も同じ数で割ればよいわけです。そこで行う計算は「水平距離÷高低差」になります。この場合は3,600÷300=12で、1/12です。

⑰補装具費の支給
障害者総合支援法における補装具は、申請により購入または修理に要した費用が支給されます(追補:条件により貸与も可能になりました)。身体障害者で12種目、身体障害児で16種目ありますが、このうち特殊寝台や車いすなど介護保険で貸与される福祉用具と同様の種目は、介護保険の受給者でもある人の場合、原則として介護保険が優先となり、補装具費は支給されません。

⑱特殊寝台使用時の留意点
特殊寝台の背上げ機能を使う際は、からだの位置が脚側下方にずれていると腰部や背部が圧迫されるため、あらかじめ位置を整える必要があります。そして先に脚部を上げてから背上げをして、体がずれないようにします。また付属品として用いるサイドレールは、ベッドからの転落や寝具のずれ落ちを防ぐものなので、起き上がりなどでつかまって使うのに向きません。つかまりたい場所にはベッド用手すりを設置します。

⑲歩行器
握り部(支持部)、支柱フレーム、脚部からなり、脚部に車輪がないものを歩行器、車輪がついたものを歩行車といいます(介護保険制度ではざっくりすべて「歩行器」ですが)。交互型歩行器はフレーム本体が斜めに変形するので持ち上げる必要がありません(左右交互に押し出す動作は必要です)。固定型歩行器は交互型よりもよく用いられていますが、両手で持ち上げて移動するので、上肢機能に制限があると使いにくくなります。なおシルバーカーは、自立歩行できる人が補助的に使用するものなので、歩行に手すりや介助が必要な人には適しません。

⑳車いすとブレーキ
車いすのブレーキには、てこの原理のレバー式、同じ操作で制御と解除が交互に作用するトグル式、前後いずれに倒してもブレーキがかかるP.P.(プッシュ・プル)式などがあります。リクライニングは、背もたれが後方へ倒れ、レッグサポートが挙上する機能です。からだは伸びる状態になります。ティルトは、シートとバックサポートの角度を一定に保ったまま後方に傾斜する機能です。からだは座った姿勢のままです。

【AAランク問題はこれだ!】

受講中の方向けには、過去問題集をレイアウトチェンジして、重要度A、B、Cランクを記載することにしましたので、今回からここではAAランクをお示しします。これは正解率がとても高い「間違えてはいけない問題」という意味だと思ってください。前回の試験は難しかったのでAAランクは少ないですが、以下のとおりです。

●第40回過去問題
第3問ア、第4問4-1イ・ウ、第9問9-2ア、第10問10-1エ
これらの問題を間違えていないかどうか、確認してみてくださいね。

苦手克服は今月のうちに。直前期には気持ちに余裕がなくなりますから、面倒だと思うことほど10月中に終わらせておきましょう!その調子!!次号は3級の出題予想です。(駒木)

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