2018.6月号 第40回試験出題予想!2級

2018.06.01公開

6月に入りました!そろそろ直前期に突入ですよ。恒例の出題予想を今回もお届けします。

ちなみに、いろいろな学習法を試すなか、私は最近、電子メールの下書き機能に「暗記ノート」をつくることに凝っています。ノートといっても箇条書きのメモのようなもので、覚えにくいもの、すぐに忘れてしまうものを入力しています(メモの機能はほかにもあるのですが、字数制限や機能面の都合で下書きに落ち着きました)。

これは電車の中や寝る前などに眺めるのにピッタリ。眺めるだけなので、WEBテストよりも気軽で、眠いときやお酒を飲んだ後でも学習できます。「ついついスマホをいじってしまう」という方には特にオススメですよ。

「入力が面倒くさい」という方は...、この記事を眺めてください。第402級試験の出題予想(重要キーワード×20)です!

2級の出題予想】

①介護保険法等の2017年改正《追補》
介護保険等の2017年改正は、「地域包括ケアシステムの深化・推進」と「介護保険制度の持続可能性の確保」がテーマとなりました。そこで介護療養型医療施設の転換先である介護医療院や、障害福祉制度と共通の共生型サービスが創設されました。またそのほか2割負担の人のうち、特に所得の高い層の自己負担を3とするなどの変更が行われました(負担割合の変更は20188月~)。

②介護保険事業計画
介護保険事業計画は、3年を1期として策定され、3年ごとに見直しがされています。そこで定めるサービス費用見込額などに基づいて、3年間の財政の均衡を保つように保険料が設定されます。

③障害者総合支援法等の改正《追補》
障害者総合支援法に、地域での自立を支えるサービスが創設されました。自立生活援助は、施設などから一人暮らしを希望する人を対象にした支援で、就労定着支援は、就労移行支援などから一般就労した人を対象に支援するものです。

④バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション
コミュニケーションは、言葉を用いたバーバルコミュニケーションと言葉を用いないノンバーバルコミュニケーションに分けられます。このうちノンバーバルコミュニケーションは、特に感情の伝達に重要な手段で、表情をはじめ、しぐさやジェスチャー、スキンシップなども重要な要素となります。

⑤福祉用具関連の専門職
福祉用具専門相談員は、介護保険制度で福祉用具貸与・販売事業所に2名以上配置することが義務づけられた職種です。福祉用具プランナーは、公益財団法人テクノエイド協会が養成している、福祉用具プランニングができる人です。義肢装具士は、医師の指示のもとに義肢・装具の作製などを行う国家資格の専門職です。

⑥福祉住環境整備相談の実践
福祉住環境整備を検討する際は、生活を共にする家族に不便が生じてはいけないため、家族の要望も確認します。そして、介護負担の軽減など、家族にとってのメリットになることも説明します。家具の配置替えや既存品の代用といった、費用のかからない改善案を複数提示することも必要です。

ICF(国際生活機能分類)
ICFでは、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」で生活機能を示し、「健康状態」や背景因子(「環境因子」・「個人因子」)と双方向に働く概念として、プラス面も重視しました。これは、ICIDH(国際障害分類)がマイナス面ばかりに注目している、医学モデルであるなどと批判を受けて変更されたものです。環境因子は社会モデルの視点であるため、環境因子を加えたことで医学モデルと社会モデルの統合も図られました。

⑧誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、口腔内の細菌が気管などに入ることで起こります。認知症の人は、口腔内の食べ物を喉に送り込もうとしないことがあり、摂食・嚥下障害や低栄養による免疫機能低下が加わると、さらに誤嚥性肺炎を生じやすくなります。

⑨認知症
認知症は、いったん獲得した知的機能が脳の機能低下等によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。季節の花や写真を飾るなど、知的刺激のある環境が進行防止によい反面、環境への適応力は低下しているため、大きな環境の変化は混乱しがちです。変更の必要があるときは、徐々に変えていくようにします。

⑩糖尿病
糖尿病は、大きく1型と2型に分けられます。1型糖尿病は膵臓(すいぞう)で分泌されるインスリンの量が絶対的に不足するタイプ、2型糖尿病はインスリンの分泌量が相対的に不足したり作用が不十分だったりするタイプです。日本人の多くは2型糖尿病です。初期には自覚症状もありませんが、3大合併症(糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病腎症)が生じると、失明や下肢切断によって環境整備が必要になることがあります。

⑪進行性疾患
脊髄小脳変性症は、両下肢と体幹の運動失調による歩行中のふらつきで始まり、進行すると失調性構音障害や上肢の運動失調も生じます。筋萎縮性側索硬化症は、運動ニューロンが徐々に変性し、全身の筋肉が痩せて弱くなっていきます。また嚥下障害も生じ、進行すると呼吸が困難となります。いずれも進行性疾患であるため、症状の進行に応じて環境を整備します。

⑫和室・洋室間の段差解消
和室・洋室間の床段差を解消する方法として、新築の場合には(1)洋室部分の床束(ゆかづか)を長くする、(2)和室部分の床束を短くする、また既存の場合は(3)床に合板や木材を張って洋室部分をかさ上げする、そして簡易な方法として(4)すりつけ板を設置する、というような方法があります。(床束は、床組のうち、大引(おおびき)(横方向の部材)を下から支えている垂直方向の部材です。2017.8月号参照)

9.床組.png

和室・洋室間の床段差は、畳の厚さのために生じたものですから、畳の厚さの分だけ、「和室を下げるか洋室を上げるか」という調整を行うわけです。

⑬手すり
手すりの形状は断面が円形のものが基本です。手すりを握らずに手や前腕を乗せて移動する際など、通常(750~800mm程度)よりも高い位置(1,000mm程度)とする場合は、形状も上部が平たいものにするなど考慮します。素材は、水回りには耐水性とともに、ぬれた手で握っても滑りにくい樹脂被覆製が適しています。そのほか屋内の廊下や階段は、インテリアに合わせたものを選択します。

⑭アプローチの整備
アプローチの高低差を階段で解消する場合、階段の寸法は、蹴上げ110~160mm程度、踏面300~330mm程度とします。たとえ2~3段であっても、手すりを設置します。またJISの推奨照度は門・玄関や通路などで5ルクス、表札、門標などの付近で30ルクスです。高齢者が使用する階段では、これと同等以上にします。

⑮屋内階段の整備
階段の形状でもっとも安全なのは、方向転換を安全にできる踊り場付き階段です。その次に、やや広めの階段を設けた吹き寄せ階段です。吹き寄せ階段は、180度の回り部分を60度+30度+30度+60度の4ツ割りにしたもので、均等180度6ツ割り階段や直線階段よりも安全です。つまずき防止のために蹴込み板は必ず設け、蹴込み寸法は30mm以下にします。また段鼻にはノンスリップを取り付けます。

⑯図面からの読み取り
読み取りの基本は、第38回の出題予想でも解説したとおり、(1)建具の種類、(2)段差、(3)幅員や奥行きの寸法、の3点です。建具記号は、開き戸・引き戸・折れ戸の3種類は区別しておいてくださいね。下の図のトイレは開き戸です。段差は、段差記号を見るか、床面レベルの差を見ます。また、廊下の幅員や浴室のスペースなどを問われたら、図面外側をたどっていって寸法線を見つけてください。そしてこの寸法は壁芯-芯距離ですから、内法(有効寸法)はもう少し小さな数字になります。屋外スロープの水平距離を読み取る場合も同じ要領です。

第38回出題予想図面読みとり.png

⑰福祉用具に関する見直し《追補》
介護保険制度における福祉用具貸与では、(1)国による全国平均貸与価格の公表、(2)福祉用具専門相談員に対して、全国平均貸与価格等の説明や複数の商品の提示の義務づけ、(3)貸与価格の上限の設定が行われることになりました。また、障害者総合支援法における補装具は、従来の購入費と修理費の支給に加え、一定の場合に補装具の貸与が認められることになりました。

⑱歩行補助つえ
多脚つえ(多点つえ)は、脚部が3~5本に分かれて支持面を広くしたつえです。T字型つえ(いわゆる1本つえ)よりも支持性に優れますが、凹凸のある地面ではぐらついて使いにくくなります。エルボークラッチは、前腕を支えるカフがついたつえで、プラットホームクラッチは、前腕受けがついたつえです。

⑲排せつ関連用具
据置式便座は、和式便器や両用便器の上に置いて腰かけられるようにするもので、補高便座は、洋式便器の上に置いて高さを補います。立ち上がり補助便座も洋式便器と組み合わせて用いますが、こちらはスイッチ操作で便座が昇降するものです。そしてこれらはトイレで用いる用具ですが、ポータブルトイレは、トイレまでの移動が困難な場合にベッドサイドで使用します。

⑳自助具
ボタンエイドは、片手でもボタンの掛け外しができる自助具で、ストッキングエイドは、足部に足が届かない人でも靴下を履きやすくするものです。バネ箸は、ピンセットでつまむようにして食べ物をつまむことができる箸で、曲がりスプーンは、柄が元のところで曲がっていて口に届きやすくなっているスプーンです。

【定番問題はこれだ!】
第39回試験での重要度Aランク問題(頻出かつ合否を分けるレベルの問題)は以下のとおりです。他の問題よりも優先して攻略しましょう。

●第39回過去問題
第1問ウ、第2問ア、第2問エ、第4問4-2、第6問イ、第7問ア、第7問エ、第8問エ

【空欄穴埋め問題に要注意!】
近年の試験結果の傾向を見ると、正解率のワーストに穴埋め問題が多く入ってくるようになりました。四肢択一問題では、いかにも怪しげな文章を雰囲気で判断したり、消去法を使って判断したりすることもできますが、穴埋め問題は、ズバリ知識が問われる知識型の問題ですよね。それでも数年前までは、答えやすいサービス問題が多かったのですが、最近では正解率が低くなってきました。

そこで、対策としては、日ごろの学習のなかで、固有名詞のキーワードに注目するようにしてください。「ここが抜けても思い出せるか?」と意識するだけで効果があります。特に、今年度の試験では、『追補資料』で新たに登場したキーワードについて、まだ見慣れていませんから、要注意ですね。細かなことはさておき、キーワードとおおよその意味を目に入れておくようにしましょう。

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次号は3級の出題予想です。2級と重なる内容も多いので、皆さんご覧くださいね。(駒木)

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