2018.2月号 いまから目指す!学習のコツ

2018.02.09公開

寒い日が続いていますね。この時期からは、7月に3級受験、11月に2級受験を目指す方が多くいらっしゃいます。そこで学習計画を立てようとすると、早速、「あれれ?」と迷ってしまうことに...。そこで今号は、学習計画の立て方のコツと、分野別の学習のコツ、2つのコツをお伝えします。

【学習計画の立て方のコツ】

いまから7月に3級合格を目指し、次に11月の2級合格を目指そう!と思うと、学習計画がこうなってしまいます。

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これではどう見てもアンバランスですね。ただし、3級をじっくり・しっかり・丁寧に攻略しておけば、2級試験にかなりのアドバンテージとなりますから、ダメだというわけではありません。また、5月頃から開始して年内に3級→2級と順次受験する方もいらっしゃいます。

ただし、見てのとおり、7月の受験後のスケジュールに余裕がありません。3級直前期の6月から、11月までノンストップ、という感じです。

せっかくこの時期から始めるのなら、計画にもゆとりをもたせたいですね。そこで7月の3級受験の前に、2級の2分野を終えておくことをオススメします。

(受講中でない方へ。以下、当講座で分類している2級の4分野は、公式テキスト第1章・第4章=福祉、第2章・第3章=医療、第5章=建築、第6章=福祉用具です)

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先に着手する2分野は、医療分野以外がよいでしょう。3級と2級の試験では、内容の多くが重複しますが、分野別にみると医療分野だけはだいぶ違います。ほかの3分野は内容が近いですから、2級の学習が3級試験にも役立ちます。

また、「2級の試験範囲を途中で止めるのが気持ち悪い」という方は、ざっと斜め読みで2級範囲すべてを終わらせておいてもよいでしょう。ざっと眺めていくだけでも、3級と2級、さらに各分野で重複して出てくる内容は、自然と身につきます。

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「3級と2級を行ったり来たりするのは混乱しそうで嫌だ」という方は、次のような順序もアリですね。はじめから2級中心に進めていって、直前期のみ3級に行くという方法です。いきなり2級からはじめるので、高地トレーニングのような効果が期待でき、3級の学習時間が短くて済むでしょう。

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上の図は、2級の福祉用具分野をはじめにもってきました。福祉用具分野は2級試験範囲の最後に位置しますが、もっとも取り組みやすい内容です。量も少ないので、はじめに攻略して自信をつけるのも一つの手です。

いくつかのパターンをご紹介しましたが、共通して大事なことは、6月には3級に戻って直前対策を行うこと!ですよ。前回の試験もそうですが、7月の試験でも3級の合格率が下がることが度々あるので...、皆さん、3級の対策がおろそかになっているのでは?と疑い気味です...。

過去問を解くタイミングについては、2017.4月号「過去問題を使いこなす」をご参照ください。1年前の記事ですが、基本的な内容は同じです。次に、分野別に、学習の取り組み方のコツをお伝えします。

【福祉分野の学習のコツ】

福祉の学習は、まず社会の現状や制度創設の背景、変遷を説明し、それから制度趣旨や体系に入ります。そこで、どうしても「暗い、古い、硬い」内容になってしまうんです。これは、ほかの福祉系資格のテキストを開いても同じです。

学習のコツは、制度関係は自分自身が利用するつもりになってみることです。自分に関係すると思うと一気に興味が湧いてきます。それがダメなら無理に留まらずにさっと確認して次に進んでください。よく出るところだけ、後で覚えればよいことにしましょう。

欲を言えば、「現状の課題や歴史的な変遷を知ったうえで、それに対応する制度趣旨を人に説明できるようになる」のが到達目標です。ここまでの理解があれば、次の法改正の趣旨もすぐに理解できるからです。一生モノの知識の土台ですね。でも、無理は禁物。小難しい話ほど、少し寝かせると飲み込みやすくなるので、それを期待して寝かせてしまいましょう。2級は後半の相談援助が得点源にできますし。

【医療分野の学習のコツ】

医療分野は、3級は「高齢者の健康」がメインです。加齢に伴う変化に実感がもてれば、難しいことはないでしょう。しかし、2級になると、さまざまな疾患・障害が出てきます。そこでまずは、基本となる高齢者と障害者の心身の特性を押さえることが最優先です。その後、脳血管障害、パーキンソン病、関節リウマチなど、さまざまな疾患の特徴を区別しながらみていきましょう。

ちなみに、進行性疾患を学習していると、「悲しくなってしまう」というお声もよく耳にします。重症化する疾患をいくつも連続して学んでいたら、仕方のないことかもしれません。そのお気持ちを、いつか役立てるための原動力にしてくださいね。

【建築分野の学習のコツ】

建築分野は、専門用語に加え、数字もたくさん出てきます。しかし、以前にも触れたように(2017.9月号)、数字そのものの出題は多くはありません。建築分野は意外にも暗記よりも理解の分野なのです。たとえば、段差が生じる原因とその解消方法など、「課題+解決方法」をセットで理解するようにしていきましょう。受講中の方は、気分転換がてら、「実務ハンドブック」や住宅改修のDVDをご覧くださいね。

それでもやっぱり「寸法に強くなりたい!」という方は、早いうちから尺貫法に慣れておくとよいでしょう。910mm:3尺、1,365mm:4.5尺、1,820mm:6尺くらいは、頭のなかで自動変換されるようにしておくと、テキストを読み進めるスピードが格段に速くなりますよ。

【福祉用具分野の学習のコツ】

福祉用具分野の攻略のコツは、実際に目で見ること「百聞は一見に如かず」です。似たような名称の用具がたくさんありますから、各用具に、どのような機能があり、どのように動き、どのような対象者に適応するか、という視点で区別する必要があります。

そこで、受講中の方はもう1つの付属DVDをご覧くださいね。また、福祉機器の展示場に足を運ぶのもオススメです。日本最大の福祉機器展は、東京ビッグサイトで毎年行われている「国際福祉機器展」(H.C.R.)です。2018年は10月10日(水)~12(金)の開催なので、11月試験の前によい刺激になるかもしれません。そのほか、全国各地で展示会が行われていますので、お近くの情報をお調べになってもよいでしょう。最近ではロボット技術の開発が進んでいますから、最先端の介護ロボットなど、私も興味津々です。

最後に、第33回~第39回試験の分野別の出題割合の平均を載せておきますね。これらの傾向に合わせて、学習時間を調整してください。

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この2つのグラフを見比べてみて、一番わかりやすいのは、福祉用具と医療の分野の重要度が逆転することです。3級3章は、福祉用具のほか、ユニバーサルデザインや共用品、ISOによる標準化の取り組みなどが含まれるため、学習量も重要度も比率が高めです。一方で2級になると、シンプルに福祉用具のみが問われますので、量が減ります。そのかわり、2級の医療分野はとても出題が多いですよ。

学習のコツ、いかがでしたか?
先日、検定センターより、試験日程の詳細が発表されました(個人の申込みは、第40回試験で4月24日~5月25日です)。だんだんと2018年度試験の概要が見えてきましたよ。

やると決めたら、とにかくやるしかありません。学習のやり方や計画の立て方に不安がある方は、少しやってみて、様子をみながら微調整してみてください。まだまだ試験まで余裕のある時期ですから、いろいろな学習法を試してみることができます。失敗もいまのうち。

受講中の方は、迷ったり悩んだりしたら、指導部にご質問くださいね。寒さに負けないように取り組んでいきましょう!(駒木)

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