2017.7月号 第38回試験の総評

2017.07.09公開

本日、第38回福祉住環境コーディネーター検定試験®が3級、2級ともに実施されました。受験なさった皆さん、お疲れさまでした!!そして、学びーズの掲示板への投稿もありがとうございます!投稿は引き続き募集中です。

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それでは、お待たせしました。2級の試験総評を3級の下に追加しましたので、どうぞご覧ください(19時更新)。

【3級の総評】

まず、全体的な印象は、例年並みの難易度だったように感じました。数年ぶりに出題された内容もありましたが、毎回のように出題される定番の内容も多くみられたことから、過去問題を攻略していれば、得点を稼ぐことができたことと思います。

分野別にみてみると、点数の配分はすべて前回と同じでした。

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●第1章(福祉)前回26%→今回26
第1問ア、最初の①の選択肢「団塊ジュニア世代が後期高齢者~」のところ、皆さんは気づきましたか?私たちは一瞬「ジュニア」を読み飛ばして、戸惑ってしまいました。冷静に読めば明らかに不適切な文章なのに、焦っていると見逃してしまうような引っかけが最初から散りばめられていました。

●第2章(医療)前回15%→今回15
第3問アは、3級としては初めての、個数を選択する問題でした。高齢になっても維持できる能力は、言語性能力と深く味わう力の2つで、答えは②でした。

●第3章(用具)前回23%→今回23
第4問4-3は、ア~エの福祉用具の図と、①~④の記述を組み合わせる問題でした。記述から読み解くほうがわかりやすいので、ア、ウ、エ、イの順で解くことになった方が多かったのではないでしょうか。マークシートの塗り間違いがありませんように!

●第4章(建築)前回21%→今回21
建築の内容は、特に変り種は見受けられず、解きやすい問題が多かった印象です。柱と間柱を入れ替える、引き戸と開き戸を入れ替える、といった王道の引っかけパターンが多かったですね。

●第5章(福祉)前回15%→今回15
皆さんが苦手とする住宅施策がたっぷりと出題されました。といっても、定番の内容が多かったので、過去問題の学習が効果を発揮したのではないでしょうか。

【2級の総評】

続いて2級の総評をお伝えします。まず2級試験は全体的に、前回よりも難易度は少し下がった印象ですが、応用問題(特に第5問の事例)の解きにくさが目立ちました。1点問題(空欄穴埋め)で稼げたかどうかが結果に大きく響くと思われます。

また、驚いたのは、個数を答える問題が2問(第6問ア、第8問8-1ウ)もあったことです。しかも片方は不適切なものの個数、もう片方は適切なものの個数でした。皆さん、問題文はきちんと読んで対応しましたか?心配です。

次に、分野別に出題傾向を分析すると、次の表のとおりです。

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●1・4章(福祉)前回28%→今回28
3級・2級ともに、障害者総合支援法から出題がありました。介護保険制度だけではなく、その他の制度全般の知識が問われたといえます。上記のように、第6問アには驚きましたが、その他は相談援助の基本的な内容が多く出題されました。

●2・3章(医療)前回36%→今回29
前回よりも出題数が減りました。内容としては、高齢者の心身の特性、認知症、糖尿病、肢体不自由、内部障害といった、さまざまな疾患・障害からまんべんなく出題されました。

●5章(建築)前回23%→今回25
第5問の事例問題を除いては、定番の内容で解きやすかった印象です。事例問題については、下にミニ解説を加えますね。

●6章(用具)前回13%→今回18
前回よりも5ポイント多く出題されました。といっても、5点分は介護保険制度上の取り扱いでした。支給限度基準額や、軽度者への貸与の制限など、介護保険制度の知識が必要とされました。

【疑問・難問を解説します】

●第5問5-1アについて。指導部では③を答えにしました。まず、浴室の出入り口に踏み台を設置するという改修プランですが、これを常時設置していては、トイレの開き戸が開かなくなります!このことを図面から読み取れれば、答えは確定です。

ただし、④の記述にも不明な点があります。Aさんはすり足や姿勢反射障害があるとしていながら、今度は筋固縮のためにバランスを崩す、としている点。また排泄動作を行う際にバランスを崩すとしていながら、便器横には立ち座り用の縦手すりを設置している点(横手すりやL型手すりのほうが適切です)。これらを考えると、④は△。適切とは言い切れません。

いかがでしたか?

ここ数日の大雨の被害によって受験できなかった方、いらっしゃいましたら、心よりお見舞い申し上げます。試験は例年2回行われますので、生活が落ち着いたら、どうぞまた挑戦してください。この検定試験の学習は、安全・安心な暮らしの実現に必ず役立ちます。

採点結果に落ち込んでいる方、今日は反省せずにご自分をいたわってくださいね。次回の試験に向けて気持ちが切り替わってから、反省を踏まえた学習計画を練りましょう。年内にもう一度チャンスはある!今日はゆっくり休もう!

見事、解答速報で合格ラインを越えた方、気が早いけれど、おめでとうございます!あとはマークシートの塗り間違いがないことを祈りつつ、合格証を楽しみにお待ちくださいね。発送は8月10日(木)です。

ちなみに、前号の「7月9日、試験当日にお会いしましょう」の予告どおり、私も数年ぶりに3級試験会場に行ってきました。問題をもらうのが目的なので、30分だけ受験してすぐに会場を後にしましたが。一所懸命に頑張る皆さんの姿は、しっかりと拝見しましたよ。皆さんの次の目標は何でしょうか?ずっとずっと応援しています。

●受講期限が7月末の受講生の方へ

ご受講、ありがとうございました。福祉住環境コーディネーターの学習はいかがでしたか?からだのこと、住宅のこと、制度のこと、まちづくりにまで同時に目を向ける機会はなかなかないので、面白い経験になったのではないでしょうか。といっても実際には、内容の理解よりも学習の習慣づけや時間のやりくりのほうが大変だった、という方が多いかもしれませんね。本当にお疲れさまでした。

なお、質問サービスは7月末までお受けできますので、気になることのご質問や今回の試験のご報告は、今月中にお寄せくださいね。また、「実務ハンドブック」のPDFファイルをまだご覧になっていない方は、ぜひダウンロードしてください。実務にも家族会議にも使えるものを、と考えて制作した自信作です。これを活用して、よき相談役になってください。今後のご活躍を祈念いたします。

●11月受験予定の方へ

第39回試験は、11月26日(日)。残り22週間です!計画的に学習するなら十分な期間、うっかりしているとあっという間に過ぎ去る期間です。一休みしたら、学習モードに戻りましょう。

それでは、本日は大変お疲れさまでした。変更や追加情報がある場合は、ここに追記します。(駒木)

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