2017.6月増刊号 第38回試験出題予想!3級

2017.06.09公開

38回試験まで、あと4週間!2級に続き、3級の出題予想をお届けします。3級の前回の出題予想は、ズバリ的中60%(1220)、かすった問題を合わせると65%(1320)でした。今回はもっと当てるぞー!気合で厳選、重要キーワード×20をご覧ください。

3級のみの試験範囲には3級》マークを付けます。マークがないのは3級・2級で共通する内容です。同日ダブル受験の方は、2級の内容を中心に学習を進め、直前に3級のみの内容をチェックすると効率的です)

3級の出題予想】

①認知症高齢者の生活の場
2010(平成22)年時点の統計で、認知症(日常生活自立度Ⅱ以上)の高齢者は280万人と推計され、そのおよそ半数(140万人)は在宅で暮らしていました。在宅以外の場所のなかでは、最も多いのが介護老人福祉施設、そして医療機関や介護老人保健施設でした。

②要介護(要支援)認定と第2号被保険者
介護保険制度では、第2号被保険者(40歳以上65歳未満の医療保険加入者)の場合、特定疾病による要介護・要支援状態が認められると、介護保険のサービスを利用することができます。要介護・要支援状態の区分は、認定調査票に基づくコンピュータ推計(一次判定)と介護認定審査会(二次判定)によって判定されます。

③要介護(要支援)認定と利用サービス
介護保険制度では、要介護15と認定された人は、居宅サービス・施設サービス・地域密着型サービスなどの介護給付、要支援12と認定された人は、介護予防サービス・地域密着型介護予防サービスなどの予防給付と市町村ごとの地域支援事業(介護予防・生活支援サービス事業等)がそれぞれ利用できます。

④障害者総合支援法における支給決定
介護給付の利用を希望する場合は、まず障害支援区分(区分16)の認定を受けます。そして勘案事項調査項目やサービス利用の意向、サービス等利用計画案を踏まえて市町村が支給決定します(支給決定するのは介護保険制度と大きく違うところですよ)。支給決定を受けたら、サービス等利用計画に沿ってサービスが利用できます。このサービス等利用計画(案)を作成するのは、指定特定相談支援事業者です。

⑤高齢者の自立の段階3級》
ロートンの分類では、身の回りのこと(ADL)ができる「身体的自立」、金銭管理など(IADL)ができる「手段的自立」、さらに高いレベルの「知的能動性」、「社会的役割」に分けられます。大家族のなかで暮らすには「身体的自立」があれば支障ありませんが、一人暮らし世帯などでは「手段的自立」が必要とされます。

⑥よくかむメリット3級》
よくかむと唾液がたくさん出るため、口腔内の浄化作用や歯周病の予防が期待できます。また、食物残渣や口腔内の細菌が気管などに入って起こる誤嚥性肺炎の予防にもなります。

⑦高齢者の運動3級》
高齢者が運動するときには、入念に準備運動すること、環境への適応力が低下しているため極端に暑い日や寒い日は避けること、食後2時間以内は避けることなどに留意します。適度な運動は、運動器の機能低下を予防するだけでなく認知症うつを予防することにも役立ちます。

⑧リハビリテーションの専門職
言語聴覚士ST)は、言葉や聞こえ、嚥下などに障害がある人に対して、言語訓練などを行います。理学療法士PT)は、身体障害のある人に対して、主に基本的動作能力の回復訓練を行います。作業療法士OT)は、身体、または精神に障害のある人に対して、主に応用的動作能力や社会的適応能力の回復訓練を行います。

⑨ユニバーサルデザインと共用品3級》
ユニバーサルデザインは、はじめからバリアが生じないように考えられた、すべての人々に可能な限り最大限に使いやすいデザインです。共用品は、より多くの人に使いやすい用具のことで、ISOIECガイド71のなかではアクセシブルデザインと訳され、ユニバーサルデザインと同じ意味で使用される場合があるとされています。

⑩福祉用具導入の留意点3級》
福祉用具を導入する際には、目的に合った用具を選択する、導入の時期を見極める、といったポイントのほか、誤った使い方によって廃用症候群や事故を招くことのないように留意します。また、福祉用具は住環境整備の一つの手段ととらえ、家具の配置替えや介護の役割の見直しなどもあわせて行い、生活のあり方全体を考慮することが大切です。

⑪自助具
自助具は、文字どおり、自らの動作を助けるために用いる道具や工夫のことです。市販品から個別に製作されたものまであり、リーチャーはリウマチ疾患などにより上肢の関節可動域の制限や痛みがある場合に、手を伸ばす代わりに用います。そのほか、ストッキングや靴下の着脱の際に用いるストッキングエイド、整髪用の長柄ブラシや片手で使える固定式爪切りなどがあります。

⑫介護保険制度における福祉用具
介護保険制度で対象となる福祉用具は18種目あります。ただし軽度者には対象とされない用具もあるため、確認が必要です。また対象種目は貸与と購入(特定福祉用具販売)に分けられ、購入の場合は支給限度基準額(同一年度で10万円)の範囲内で購入した費用のうち、給付分(原則9割)が後から払い戻されるという償還払い方式のしくみになっています。

⑬木造住宅の1階床面の高さ
1階居室の木造床面は直下の地面から450mm以上高くすることが定められています(建築基準法施行令)。ただし、床下に防湿土間コンクリートを敷設した場合やべた基礎にした場合などには450mmより下げることが認められています。

⑭手すりの種類
ハンドレール(直径3236mm)は、移動の際に用いる手すりで、廊下や階段に設置します。動線上の往復を考慮して、できれば両側に設置します。グラブバー(直径2832mm)は、トイレや浴室に設置し、立ち座りや移乗など、重心の上下移動が中心となる動作のときに用います。しっかりと握るため、ハンドレールよりも一回り細くなっています。

⑮上がりがまち段差の解消
玄関の上がりがまちは180mm以下を目安に昇降可能な高さにします。段差が大きい場合には、玄関土間に式台を設置して段差を等分割します。この式台は、両足で乗ることを考慮して階段1段分よりも大きめの500mm以上奥行き400mm以上とします。そして、式台の上で靴の着脱を行う場合は、バランスを崩さないように手すりの設置もセットで行います。

⑯廊下の幅員
3尺モジュール(910mm)で造られた住宅で105mm角の柱を用いた大壁(柱が見えない造りの壁)の場合、通常、廊下の有効幅員は最大780mmとなります。介助歩行の場合には十分な幅とはいえません。また車いす使用の場合には、廊下に面した開口部を介助用で750mm以上、自走用で950mm以上にしないと曲がって出入りするのが困難です。

⑰浴室出入り口の段差解消
洗面・脱衣室と浴室の間の段差解消の方法として、洗い場にすのこを敷く方法が最も簡易です。ほかには洗い場の床をコンクリートで埋めてかさ上げする方法があり、この場合は出入り口下部に排水溝を設け、グレーチングを敷設します。いずれの場合でも、洗い場床面からの浴槽縁高さが400mm程度になるように調整します。

⑱リバースモーゲージ
リバースモーゲージは、死亡時一括償還型融資のことです。土地や住宅を担保として民間金融機関からの融資を受けるしくみで、土地や住宅を手放すことなく資金が得られ、これをサービス付き高齢者向け住宅などへの入居費用に充てることができます。またバリアフリー改修費用にもこのしくみを利用できます(高齢者向け返済特例制度)。

⑲コレクティブハウジング3級》
コレクティブハウジングは、個人の住宅部分のほかにダイニングキッチンやリビングなど、居住者間の交流や協同に用いる共有空間を備えた集合住宅の一形態です。北欧で子育て世代が家事を協同し、分担して暮らせるように考えられたものですが、日本では高齢者や障害者向けの地域型仮設住宅などで採用されています。

⑳家賃債務保証制度
家賃債務保証制度は、高齢者、障害者、外国人、子育て世帯、解雇などにより住居を退去した世帯が賃貸住宅に入居する際、家賃の滞納などが生じた場合の支払債務を保証して入居しやすくするものです。一般財団法人高齢者住宅財団が実施しています。

●定番問題はこれだ!

毎度お知らせしています、定番の過去問題です。ほかの問題よりも優先して、余裕で解けるようにしておきましょう。第36回・第35回試験の定番問題は、前回の出題予想(2016.11月号)をご参照ください。

【第37回過去問題】

2問エ、第3問ア、第3問オ、第44-1、第44-3、第6問ア、第6問イ、第8問ウ、第1010-2

●勉強だけが試験対策じゃない!

試験本番で力を発揮するためには、知識を詰め込むだけでは足りません。事前にできる準備は早めに済ませてくださいね。

1.受験票を確認しよう】73日まで!
受験票は626日(月)に発送されます。未着の場合の問い合わせ期間は73日(月)と4日(火)の2日間だけですので、73日までに届いたかどうか、必ず確認してください。

受験票が届いたら、そこに試験会場が載っています。ご自宅からの交通手段や所要時間を調べて、当日のタイムテーブルを決めておきましょう。5月号の体験談にも書きましたが、敷地の広い大学の場合は構内の移動時間が意外とかかります。余裕をもって予定を組んでくださいね。

2.当日の持ち物準備もお早めに】
必ず持っていくもの:受験票、筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆、シャープペンシル、プラスチック消しゴム)、身分証明書
あると便利なもの:腕時計、一番使い込んだ教材、予備の筆記用具、問題冊子(A4)が入る大きさのカバン、上着、マスク、水分、昼食、おやつなど

前号でお伝えしたとおり、第38回試験当日(79日)には、解答速報・自動採点サービス、試験総評、Twitterユーキャン解答速報アカウントからの実況中継を行います。試験当日もフォローはユーキャン指導部にお任せを。だから皆さんは、安心して直前対策に専念してくださいね。ためらうことはありません!悪あがきだっていいんです!やれるだけやってみてください!一念「試験」をも通す!

受講中の方は、残りの添削課題をお早めにご提出くださいね。また、前日・当日は回答できないので、ご質問もお早めにお寄せください。合格に向けてお手伝いします! それでは、次号はいよいよ試験総評です。79日、試験当日にお会いしましょう。(駒木)

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