2016.3月号 なぜ?合格率が変動するのか

1月8日、東京商工会議所のホームページにて、第35回検定試験の受験者データが公開されました。合格率は、3級が64.0%、2級が39.6%。2級は前回(第34回70.8%)に比べると、なんと31ポイントもダウンしています。第1回試験からの最低・最大値をあげてみても、特に2級の合格率の変動幅が大きいことがわかります。

・3級:28.3%(第29回)~74.3%(第32回)

・2級:13.5%(第18回)~75.8%(第30回)

・1級:0.4%(第9回)~7.6%(第31回)

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なぜこんなに差がでるのでしょう!?

それは、福祉住環境コーディネーターが、相対評価ではなく、絶対評価の試験であることが一番の要因です。それでは、相対評価と絶対評価を簡単にご説明しましょう。

【相対評価って?】 相対評価は、受験者のなかの位置をはかります。

相対評価といえば、定員数が限られている入学試験で、成績上位者から合格していくのがまさにそれです。そして資格試験でも、相対評価の要素を取り入れ、合格者数や合格率を操作している場合が多いのです。たとえば、合格基準点に達した人が想定よりも少なかった場合に、合格基準点を引き下げ、合格者を増やすといった補正を行う試験です。

例:社会福祉士、看護師、インテリアコーディネーター、社会保険労務士など

【絶対評価って?】 絶対評価は、基準に達したかどうかをはかります。

絶対評価の試験では、あらかじめ決められた合格基準点に達すれば合格です。一人ひとりの学習の到達度がそのまま合否に結びつきます。問題の難易度による補正を行わないため、成績優秀者が多ければそれだけ合格者も多くなり、またその反対も然り。つまり、受験者の成績がダイレクトに合格率に反映される試験なのです。

例:福祉住環境コーディネーター、カラーコーディネーター、日商簿記など

【絶対評価の試験の特徴】

・受験者同士が敵ではない

・合格基準点が明確なので目標設定しやすい

・試験後の自己採点でほぼ合否が判明する

・試験の難易度に合否が左右されやすい

絶対評価である福祉住環境コーディネーターの試験の場合、周囲の人は関係なく、自分が70点を取れば合格です。70点という目標がはっきりしていますから、到達度を確認しながら計画的に試験対策が進められます。ただし一方で、試験問題が急に難しくなった場合でも、同じく70点を取らなければならず、救済措置がないということでもあります。

合格率増減の謎は解けましたか?

いずれにしても、試験が自分との闘いであることに違いはありません。

ゆとりのある今のうちに、コツコツと学習を進めていきましょう! めざすは70点です。

ご不明な点はどうぞ指導部にご質問くださいね。(駒木)

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